最新デジタル・リマスターで再確認する、カレン(Karen)の「ほとんど地球の者とは思えないほどの歌のうまさ」。カーペンターズ (Carpenters) 「カーペンターズ~40/40 ベスト・セレクション(Carpenters 40/40 The Best Selection)」
リチャード・カーペンター(Richard Carpenter)とカレン・カーペンター(Karen Carpenter)がカーペンターズ (Carpenters) として、A&Mレコードとメジャー契約を果したのが1969年4月22日で、それから40年目を迎える今年の4月22日に日本のファンが選曲した、「カーペンターズ~40/40 ベスト・セレクション(Carpenters 40/40 The Best Selection)」(2009年4月)が発売。
1970年代前半、日本での人気はそれはすごいもので、私の中学では給食時にカーペンターズ (Carpenters) しかかからない(笑)。
当時はダサいと思っていましたが、1990年代の渋谷系ソフト・ロック・ブームなどを経て今なら心より称賛させていただきたいのが、その洗練された美しいメロディーとハーモニー、何といってもカレン(Karen)の完璧な歌声、正にエヴァー・グリーン、時代を超越するカーペンターズ (Carpenters) のポップ・ミュージックです。
本盤の解説を執筆している萩原健太氏によるリチャード・カーペンター(Richard Carpenter)への最新インタビューが「レコード・コレクターズ 2009年 07月号」に掲載されており、これが面白い。
ライヴでコードを変えたり、オリジナル音源をいじったり、自らの作品への飽くなきこだわりぶり、意外にもフランク・ザッパ(Frank Zappa)が好きだったり、カーペンターズ (Carpenters) のその緻密なアレンジから考えれば納得もできる、優等生的外見に反するその音楽クレイジーぶり。
そのリチャード(Richard)が、過小評価だと憤るのが、妹カレン(Karen)の「ほとんど地球の者とは思えないほどの歌のうまさ」。
リチャード(Richard)が自ら関与した本盤の最新リマスターでも、十分にカレン(Karen)の歌のうまさが堪能できます。
ところで、カーペンターズ (Carpenters)の魅力はやはりシングル曲、というわけで数多くのベスト盤が出ていますが、私が一番好きなのは、「カーペンターズ・ゴールド〈デラックス・サウンド&ヴィジョン〉」(2003年)のDISC1のベスト盤CD。
何といっても選曲、曲順が完璧。
1曲目「 イエスタデイ・ワンス・モア(Yesterday Once More) 」
2曲目「スーパースター(Superstar)」
3曲目「雨の日と月曜日は(Rainy Days And Mondaysr)」
とここまでは、実は「カーペンターズ~40/40 ベスト・セレクション(Carpenters 40/40 The Best Selection)」と同じ。
4曲目が「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top Of The World)」ではなく、「愛にさよならを(Goodbye To Love)」であるところが、グッと来るのです。
You Tube上の「愛にさよならを(Goodbye To Love)」の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=nooeMrCws-A
カーペンターズ (Carpenters)のオリジナル曲での初シングルで1972年の全米7位のヒット曲。
この曲好きです。
実は、通販生活での細野晴臣の紹介で入手以来愛機と化している、BOSEのWave Music Systemという私のお手軽オーディオ・システムでは、SHMCD、最新リマスターの「カーペンターズ~40/40 ベスト・セレクション(Carpenters 40/40 The Best Selection)」と、「カーペンターズ・ゴールド〈デラックス・サウンド&ヴィジョン〉」の音の違いは、そう劇的には感じません。
そんなわけで、今後もカーペンターズ (Carpenters)の私の1枚の座は、「カーペンターズ・ゴールド〈デラックス・サウンド&ヴィジョン〉」は揺るがないかもしれませんが、カレン(Karen)の完璧な歌声は永遠です。
| 固定リンク
「音楽等(やや通向)」カテゴリの記事
- アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第3位:かの香織(Caoli Cano)「CAOLI CANO COLLECTION」(2023.01.04)
- アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第2位:ポータブル・ロック(Portable Rock)「PAST&FUTURE ~My Favorite Portabel Rock」(2023.01.04)
- アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第1位:久保田麻琴と夕焼け楽団(Makoto Kubota&The Sunst Gang)「ライブ・ベスト&モア(LIVE BEST&MORE)」(2023.01.04)
- アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。第3位:スクリッティ・ポリッティ (Scritti Politti)「Cupid & Psyche 85( キューピッド&サイケ85)」(2023.01.03)
- アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。第2位:オインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo)「Good for Your Soul (2021 Remastered & Expanded Edition)(グッド・フォー・ユア・ソウル)」(2023.01.03)
コメント