2009年最新リマスタリングの素晴らしい音質で楽しむ鈴木慶一の言葉とユキヒロの音。高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)「Turning The Pages Of Life THE BEST OF YUKIHIRO TAKAHASHI IN EMI YEARS 1988-1996」
新作「ページ・バイ・ページ (Page By Page)」(2009年3月)が素晴らしい出来だった高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)。
アルファ・レコード時代のベスト盤、「Turning The Pages Of Life THE BEST OF YUKIHIRO TAKAHASHI IN ALFA YEARS 1981-1985」(2009年3月)とともに同時にリリースされたのが、ソロ活動開始から30周年を記念した2009年最新リマスタリングによるEMI時代のベスト盤「Turning The Pages Of Life THE BEST OF YUKIHIRO TAKAHASHI IN EMI YEARS 1988-1996」(2009年3月)。
2009年最新リマスタリングの素晴らしい音質で楽しむ鈴木慶一の言葉とユキヒロの音、日本語の大人のロックの到達点がここにあります。
以前に当ブログでご紹介させていただきましたが、ムーンライダーズ(Moonriders)の鈴木慶一の作詞家としてのセンスは抜群で、それが最も味わえるのが、高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)とのTHE BEATNIKS名義の「EXITENTIALIST A GO GO」(1987年)とそれに続く1988年から1996年にかけての高橋幸宏のソロ作品群。
鈴木慶一の作詞の心のひだに染み入る繊細な味わい深さが、繊細なロマンチストである高橋幸宏のキャラクター、そしてその緻密なサウンドに実にマッチ。
この時期の高橋幸宏のベスト・アルバムとしては、既に16曲収録1枚組の「I'm not in love~THE BEST OF YUKIHIRO TAKAHASHI IN EMI YEARS 1988-1995」(1995年)があり、こちらもなかなか良くできたベスト・アルバムでした。
「Turning The Pages Of Life THE BEST OF YUKIHIRO TAKAHASHI IN EMI YEARS 1988-1996」(2009年3月)は、34曲収録2枚組で、何といっても2009年リマスタリングの音質が抜群。
1988年から1996年は、CD全盛期で音質もかなり向上していた記憶がありましたが、今回聴き比べてみましたが、はっきりとした音圧の違い、2009年リマスタリングの音の良さがわかります。
鈴木慶一の作詞は、全34曲中、11曲。
一番好きなのは、やはり「Left Bank(左岸)」(1988年)で、翌年1月の昭和天皇崩御のニュースとともに聴いた時には特に感動しました。
You Tube上の「Left Bank」、残念ながら音のみ。
http://www.youtube.com/watch?v=0IUxI5qtya4
繊細でありながら、過去・現在・未来が交錯するスケールの大きなイメージの歌詞、鈴木慶一ならではです。
次に好きなのは、「1%の関係」。
You Tube上の「1%の関係」のテレビ番組でのライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=WZaQQignmdI
当時はこの映像は知らなかったのですが、鈴木さえ子のパーカッションで、鈴木慶一ファンとしてはどうしても複雑な心境に。
鈴木慶一の作詞の心のひだに染み入る繊細な味わい深さを持つ大人の詞、実はザ・バンド(The Band)の詩と相通ずるものがあることを、最近発見。
当時は、自身のソロ作をあまりにも出さないため、その詩の良さは高橋幸宏作品等で味わうしかなかった側面もある鈴木慶一ですが、なんと「ヘイト船長とラヴ航海士」(2008年2月)に続く、「シーシック・セイラーズ登場!」(2009年7月発売予定)が早くも登場とのことで、これは驚き。
鈴木慶一と高橋幸宏のコラボレーションも、いつかまた期待したいですね。
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