これはありがたい、実用性の高い好企画盤。土岐麻子(ASAKO TOKI)「ミドル&メロウ・オブ・土岐麻子(middle&mellow of ASAKO TOKI )」
当ブログでも、2008年10月発売の第1弾、「ミドル&メロウ・オブ・クレイジーケンバンド(middle&mellow of CRAZY KEN BAND)」、「ミドル&メロウ・オブ・ハピネス・レコード(middle&mellow of Happiness Records)」(2008年10月)をご紹介させていただいた、「BARFOUT!(バァフアウト!)」編集長、山崎二郎氏選曲&監修による企画、「middle&mellow」。
第3弾として、土岐麻子(ASAKO TOKI)「ミドル&メロウ・オブ・土岐麻子(middle&mellow of ASAKO TOKI )」(2009年4月)が発売。
ちょうど、土曜日に知人のライヴに行き、土岐麻子(ASAKO TOKI)の「モンスターを飼い馴らせ」と「小麦色のマーメイド」のカヴァーを演奏していたのを見たばかりですが、正に「middle&mellow」にぴったりの音楽性。
そういえば、ベスト盤がこれまで発売されていなかった土岐麻子、これはありがたい、実用性の高い好企画盤です。
我々とは世代が違うせいなのか、大変申し訳ありませんが、土岐麻子やそのライヴの際のバンド・リーダー奥田健介の所属するNONA REEVES(ノーナ・リーヴス)に感じるのが、アルバム単位での執着の薄さ。
そんなことはないと本人達には否定されそうですが、例えばCymbals(シンバルズ)時代の沖井礼二のマニアックと言っても良いアルバムへのただならぬ執着に比べると、土岐麻子のソロ作品にはどうしても執着の薄さが感じられ、オリジナル・アルバムで最高傑作と呼べる突出した作品はない印象。
そんな中、初めてのベスト盤と言っても良い好コンピレーション、土岐麻子(ASAKO TOKI)「ミドル&メロウ・オブ・土岐麻子(middle&mellow of ASAKO TOKI )」(2009年4月)が登場。
ソロ活動後の、オリジナル曲、カヴァー曲、ジャズ・スタンダード曲から万遍なく選曲。
「middle&mellow」の他の作品もそうですが、山崎二郎氏の選曲は、比較的、ベタといっても良いような万人向け選曲で、実用性が高い点もうれしい。
4曲目「ファンタジア(Fantasia)」のYou Tube上のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=s9nHFboV_HQ
この曲は、土岐麻子(ASAKO TOKI)の小学校時代の同級生らしい、中島美嘉「STARS」やCHEMISTRY「君をさがしてた」で有名な川口大輔の作曲。
10曲目「Play our love's Theme」のYou Tube上のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=kYhn1wf3BBE
Cymbals(シンバルズ)の沖井礼二のプロデュース&アレンジで、バリー・ホワイト(Barry White)作曲、ラヴ・アンリミテッド・オーケストラ(The Love Unlimited Orchestra)名義の1974年の全米No.1ヒット、BGMのド定番。
考えてみると、Cymbals(シンバルズ)解散後の土岐麻子(ASAKO TOKI)のソロで沖井礼二が関与したのはこれ1曲のようです。
2009年3月にテレビ東京「ミューズの晩餐 My Song, My Life」に出演した際の映像がYou Tube上にアップされていましたが、自らの音楽について「聴く人が主役になれる音楽」にしたいと思っていると語る土岐麻子(ASAKO TOKI)。
http://www.youtube.com/watch?v=GbDxV1bYwmk
http://www.youtube.com/watch?v=BwDL8HpM_HI
確かに、土岐麻子(ASAKO TOKI)のソロ活動に感じられる「執着の薄さ」は、「聴く人が主役になれる音楽」という哲学からすると一貫性が感じられます。
でも、私の意見を言わしていただければ、マニアックなサウンドに、軽やかに土岐麻子(ASAKO TOKI)のヴォーカルが浮遊するCymbals(シンバルズ)のようなサウンド、もう1度聴いてみたい見たい気がいたします。
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