度重なる試練の中をいつまでもタフに転がり続けるロック・スピリット、称賛させていただきます。カーネーション(Carnation)「ジェイソン(Jason)」
当ブログでもソロ・プロジェクト、ミューズメント(Musement)名義の「Random Access Melody」(2007年7月)を絶賛させていただいたドラマーの矢部浩志が、椎間板ヘルニアにより演奏活動への復帰の見通しが立たず、2009年1月末日をもって脱退するという衝撃的なニュースが伝えられた、直枝政広(直枝政太郎)率いるカーネーション(Carnation)。
サポートに女性ドラマー、タマコウォルズ(Tamacowolds)の中原由貴を迎え、ニュー・シングル、カーネーション(Carnation)「ジェイソン(Jason)」(2009年4月)をリリース。
自ら起こした、新事務所:カーネーション オフィス(Carnation Office)、新レーベル:Cosmic Sea Recordsでの活動開始も重なり、今までも数多くの試練を乗り越えてきたカーネーション(Carnation)にとっても今回はかなりの試練のはず。
しかし、その中を、いつまでもタフに転がり続けるロック・スピリット、称賛させていただきます。
振り返ると30年近くの活動歴を誇るカーネーション(Carnation)ですが、私が一番好きなアルバムは、直枝政広(直枝政太郎)(Vo.G)、大田譲(B)、矢部浩志(D)のトリオになり、事務所:ソニー・ミュージックアーティスツ(Sony Music Artists:SMA)、レーベル:Cutting Edge(Avex)に移籍後の2枚。
1枚目は「LIVING/LOVING」(2003年8月)。
ソリッド&タイトなサウンドは、それまでのカーネーション(Carnation)のサウンドに対する認識を一新させてくれたとともに、齢を重ねるごとにビターさを増す直枝政広(直枝政太郎)の歌にベスト・マッチ。
You Tube上の1曲目「やるせなく果てしなく」のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=bNdeu5RkT_w
ビターさがたまらないこの曲は、以前ご紹介した「BUFFALO」に相通ずる大人の哀愁感漂う洒落た演歌ロック、直枝政広(直枝政太郎)の最高作の一つだと思います。
You Tube上の3曲目「LOVERS&SISTERS」のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=XAuDm6wik0g
雑誌「MUSIC MAGAZINE(ミュージック・マガジン)」でおなじみの写真家、石田昌隆氏のジャケット写真が内容を的確に表していますが、ビターな歌とソリッド&タイトなサウンドが織りなす、これぞ「大人のロック」。
10曲目「Angel」は、直枝政広(直枝政太郎)も10年に1曲の名曲と認める、やはり彼の最高作の一つ。
私の好きな6曲目「あの日どこかで」も、大人の哀愁感漂う洒落た演歌ロックです。
「レコスケくん」の本秀康氏のイラストが印象的なニュー・シングル、「ジェイソン(Jason)」(2009年4月)。
脱退した矢部浩志と直枝政広(直枝政太郎)の共作であるタイトル曲「ジェイソン(Jason)」は、4曲目に2002年のライヴが収録されている、かつてライヴ演奏のみで披露されていた、ファンの間で「幻の新曲」とされていたインスト・ナンバーに、新たな歌詞とメロディを加えたものとのこと。
ミュージック・シェルフのこのインタビューによると、疾走感を異常なぐらい出したいためわざとベースがひっくり返るような場所まで作ったという、ラフな感じのロックン・ロール。
You Tube上の新型「ジェイソン(Jason)」のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=Xy1i_7TrN30
「ジェイソン(Jason)」は、CDの1曲目のバージョンだと7分15秒もの長さで、気合が入っています。
私は正直言うと、カーネーション(Carnation)は、Cutting Edge(Avex)期のソリッド&タイトなサウンドの方が好きなのですが、度重なる試練を振り切ろうかというようなラフ&ワイルドなカーネーション(Carnation)、それもまた良し、応援させていただきます。
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