中田ヤスタカの作詞の才能が光る、「逆資産効果」下の「景気後退ソング」の傑作。Perfume(パフューム)「ワンルーム・ディスコ(One Room Disco)」(M)
You Tube上の初回限定版付録のDVDに収められた「ワンルーム・ディスコ(One Room Disco)」のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=WspXeZ1qdiM
名曲「チョコレート・ディスコ(Chocolate Disco)」を彷彿とさせる「ディスコ、ディスコ」という声が小気味よい作品。
何といっても歌詞が素晴らしいので耳を傾けていただきたいところ。
「なんだって すくなめ 半分の生活 だけど 荷物は おもい 気分は かるい」
家計や企業が保有する資産の価値が下落することにより、家計や企業が消費や投資を控えることをいう「逆資産効果」と言いますが、リーマン・ショック後の世界金融危機による「逆資産効果」下の今の気分を実によく表した、「歌は世につれ世は歌につれ」。
今までの「景気後退ソング」の傑作といえば、バブルが崩壊した後1991年頃から2002年頃までの期間を指す「失われた10年」まっさかりに発表された、ピチカート・ファイヴ(Pizzicato Five)「プレイボーイ・プレイガール」(1998年)収録の1曲目、当時は聴き手の度肝を抜いた、その名も「不景気」。
ちなみに先日、加藤ひさしとザ・コレクターズ(THE COLLECTORS)の記事で紹介した「プレイボーイ・プレイガール」のジャケット写真は再発盤のもので、左がオリジナルのもの。
中田ヤスタカの「ワンルーム・ディスコ(One Room Disco)」の歌詞は、小西康陽の「不景気」を超えたのではないでしょうか?
「ワンルーム・ディスコ(One Room Disco)」、当分、愛聴させていただきます。
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コメント
祝!発売日に限定盤ご購入!
なるほど、今回の歌詞をそう読まれましたか!
たしかに外の世の中が盛り上がってないからこそ、
ちっちゃな部屋の中だけでもイェイイェイのウォウウォウで行こう、と読めますね。
限定盤に入ってる今回のPVも、1番と2番のあいだのかしゆかの乱舞、のっちのアホ顔、あ〜ちゃんのウインクと、
必殺な箇所がいくつもあって、おじさんはドキドキです。
投稿: K2 | 2009年3月26日 (木) 07時39分
K2さん、コメントありがとうございます。
通常盤とのダブル買い、CLUB K2での素早いアップ、さすが写真集も持っているお方。
http://homepage.mac.com/club_k2/cd/index.html#2009-03
「景気後退ソング」と妄想的に読んでしまうこと自体、私のマインドが相当冷え込んでいるということでしょうか・・・。
投稿: Accounting&Music | 2009年3月27日 (金) 02時52分
私はカップリング曲の【23:30】にピンと来てます。
すごく3人の声質の面白さを引き出していると思います。
二人のもどかしさを表す歌詞も秀逸です。
ホント 23:30に鳴らすと、クるんですよ、実に
投稿: tommy sasuga | 2009年4月 4日 (土) 23時02分
tommy sasugaさん、ありがとうございます。
齢を積み重ねること幾星霜、23:30はまだ宵の口という私と感じるところが大違い。
みずみずしい感受性に敬服いたします。
投稿: Accounting&Music | 2009年4月 5日 (日) 21時22分