会計事務所の風物詩、いよいよ今年も所得税確定申告のシーズンが到来No.6。古田善香 (編集) 「所得税確定申告書記載例集―平成21年3月申告用」
早くも前半の2月が終わろうとしている、平成20年分の所得税の確定申告。
2月の短さには毎年泣かされます。
国税庁のサイトによる「確定申告書の記載例」も充実しておりますが、千差万別、いろいろなパターンがある確定申告、記載例本もプロには欠かせません。
大蔵財務協会発行の、古田善香 (編集) 「所得税確定申告書記載例集―平成21年3月申告用」は、72パターンもの記載例が掲載された、プロ御用達の記載例本です。
■平成20年分で留意しておきたい記載例
リーマン・ショック後の世界金融危機、金融取引による損失に関する記載例には留意しておきたいところです。
・上場株式の売却損
設例 54:上場株式等に係る譲渡損失を翌年度に繰り越す場合
設例 55:上場株式等に係る譲渡損失を前年度から繰り越し当年度に控除する場合
・東京金融取引所が市場を開設・運営している外国為替証拠金取引、くりっく365による損失
設例 57:先物取引に係る損失を翌年度に繰り越す場合
設例 58:先物取引に係る損失を翌年度を前年度から繰り越し当年度に控除する場合
これらの損失は、期限内に忘れず確定申告する必要がありますので、「泣きっ面にハチ」にならないよう、十分に注意しておきたいものです。
中には、上場株式の売却益、くりっく365による利益を出していらっしゃるツワモノもおられるかと思いますが。
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