揺るぎない独自の世界を繰り広げる貫録の最新シングル。UA「2008」(M)
昨年年度末に発売された、UAの18ヶ月ぶりの新作となる、シングル「2008年」(2008年12月)が発売。
UAは、作年8月に第2子を出産したらしく、妊娠中に自宅で撮影したらしい写真を使用したジャケット・デザインは、前アルバム「Golden green」など最近のUA作品を手がける永戸鉄也氏によるもので、強烈なインパクト。
特に、タイトル曲「2008年」は、UAの詩、これまた最近のUA作品ではおなじみの内橋和久の作曲・編曲・プロデュースが相乗効果を発揮し、もはや貫録とも言える、揺るぎない独自の世界が繰り広げられます。
内橋和久は、1959年大阪府生まれのギタリスト・作曲家で、アルタード・ステイツ(ALTERED STATES)のメンバーとしてなど、即興音楽に取り組んでいたようですが、近年はUAなどポップ・ミュージックの世界でも活躍。
くるり「さよならリグレット」収録の「京都の大学生」のプロデュースも記憶に新しく、今や日本音楽界の隠れたキーパースンともいえる存在。
また、内橋和久は、ハンス・ライヒェル(Hans Reichel)というドイツ人による世界に数台しかない創作楽器ダクソフォン(DAXOPHONE)という楽器の日本で唯一の演奏者とのこと。
ハリー細野&ザ・ワールド・シャイネス「FLYING SAUCER 1947」(2007年9月)収録の、細野晴臣とUAのデュエット曲「YUME-MIRU YAKU-SOKU」で、ダクソフォン(DAXOPHONE)の素晴らしい演奏を披露。
You Tube上の、細野晴臣、UA、ダクソフォン(DAXOPHONE)の内橋和久の共演が実現したTV番組の映像。
http://jp.youtube.com/watch?v=7tAUhPLgYqo
UAの最新シングルのタイトル曲「2008年」は、UAが母親として我が子に贈る歌のようですが、2008年という年がそうさせた面もあるのか歌詞はかなりビターなテイスト。
ダクソフォン(DAXOPHONE)は使っていないようですが、内橋和久のストリングス・アレンジがUAの詩の世界に実にマッチ。
以前に当ブログでもご紹介したように、朝本浩文のグルーヴィーなサウンドのUAが私は好きですが、UA自身がお気に入りの様に思える内橋和久の現代音楽的なサウンドもなかなか魅力的です。
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