「まろやか」な音像が気持ちよく音だけでも十分に楽しめます。ランディ・ニューマン(Randy Newman)「Harps and Angels」(M)
ミュージック・マガジン(MUSIC MAGAZINE)のベスト・アルバム2008年の「ロック(アメリカ/カナダ)」部門で1位に選ばれていたランディ・ニューマン(Randy Newman)「Harps and Angels」(2008年8月)。
ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)は好きだけど、ランディ・ニューマン(Randy Newman)は「ちょっとなぁ」という、どちらかというと歌詞よりもサウンド派の私も、そんなにすごいアルバムなのかと思わず購入。
先日のザ・ウェルカム・ワゴン(The Welcome Wagon)「Welcome to the Welcome Wagon」の記事でも指摘させていただいた、最近私が注目している「まろやか」な音像が気持ちよく、なるほど確かに、これなら音だけでも十分に楽しめる傑作です。
ランディ・ニューマン(Randy Newman)は、1943年生まれのアメリカのシンガーソングライターで、たびたび物議をかもす皮肉の利いた歌詞で有名。
特に有名なのが、1977年の全米第2位のヒットとなった「ショート・ピープル(Short People)」で、身長の低い人を差別・侮辱した曲として、全米各地のラジオ局で放送禁止になるという騒動に発展。
You Tube上の「ショート・ピープル(Short People)」のライヴ映像。
http://jp.youtube.com/watch?v=1NvgLkuEtkA
「Harps and Angels」でも、皮肉の利いた歌詞は健在で、アメリカ政府に批判的な内容の4曲目「A Few Words In Defense Of Our Country」、教育熱心な韓国人の親を題材にした7曲目「Korean Parents」など、今回も物議をかもしているようです。
You Tube上の4曲目「A Few Words In Defense Of Our Country」の映像。
http://jp.youtube.com/watch?v=OldToIF5ZGs
英語力が弱い私にとって、同類のヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)のものと比べると、ランディ・ニューマン(Randy Newman)のアルバムは、今まではサウンドが単調に感じられて今ひとつの印象。
ところが、「Harps and Angels」は、プロデューサーにレニー・ワロンカー(Lenny Waronker)とともに名を連ねるミッチェル・フルーム(Mitchell Froom)の功績なのか、サウンドもバリュエーション豊かで飽きさせません。
前作「ランディ・ニューマン・ソング・ブックVol.1(The Randy Newman Songbook Vol.1)」は、ミッチェル・フルーム(Mitchell Froom)の単独プロデュース。
ピアノの弾き語りのアルバムだったため、「Harps and Angels」の方が、クラウデッド・ハウス(Crowded House)・ファンの私好みのミッチェル・フルーム(Mitchell Froom)・サウンドが楽しめます。
評価が高いにも関わらず日本盤の発売が未だ無い「Harps and Angels」、やはり対訳付の日本盤も欲しいところです。
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