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「アカウンティング&ミュージック CDジャケット・ベスト5 2008年」。おじさんはまだまだパッケージ・デザインにこだわるのです。(M)

H201201everything_that_happens_will  元旦の日本経済新聞第41面は、「逆境に克つ 少量販売 道は開く」との記事で、音楽業界にも言及。

 その中で、石坂敬一日本レコード協会会長が、2008年の音楽業界はCDの売上減少を音楽配信が補い、両者を合わせた売上高は2008年もほぼ前年並みを確保したが、若者が配信に移行する中で、中心的なCD購買層として浮上してきたのが40~65歳の「大人」と指摘。

 そうです、何と言われようと、おじさんはまだまだパッケージ・デザインにこだわるのです。

H201201everything_that_happens_wi_2  「アカウンティング&ミュージック CDジャケット・ベスト5 2008年」、第1位は、デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノ(David Byrne&Brian Eno)「エヴリシング・ザット・ハプン・トゥデイ(Everything That Happens Will Happen Today)」(2008年11月)。

 デザインは、オーストリア出身のステファン・サグマイスター(Stefan Sagmeister) 率いるSagmeister Inc.で、イラストはスイス出身のステファン・ウォルター(Stephan Walter)。

 ステファン・サグマイスター(Stefan Sagmeister) は、トーキング・ヘッズ(Talking Heads)「Once in a Lifetime box set」(2003年)で、Best Boxed or Special Limited Edition Package部門で2005年のグラミー賞(Grammy Award)を受賞しているようです。

 エミリアナ・トリーニ (Emilíana Torrini)の「Sunny Road」の傑作プロモーション・ビデオに相通ずるような、暖かみを感じさせつつもどこか違和感のあるコンピューター・グラフィックがユニーク。 

 http://jp.youtube.com/watch?v=VZuzo_OIX_s

H200708viva_la_vida  第2位は、コールドプレイ(Coldplay)「美しき生命(Viva la Vida)」(2008年6月)。

 デザインは、マーク・タッピン(Mark Tappin)とサイモン・ゴフトン(Simon Gofton)からなるデザイン・チームのタッピン・ゴフトン(Tappin Gofton)。

 もっとも、本作のインパクトは、殴り書きのペイント部分のデザインの貢献もあるものの、ルーブル美術館にある、フランスの19世紀の画家、ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix)の「民衆を導く自由の女神(La Liberté guidant le peuple)」によるところが大きいのも事実。

 フリート・フォクシーズ(Fleet Foxes)における、16世紀のフランドル(Flandre)の画家、ピーテル・ブリューゲル(Pieter Brueghel)もそうでしたが、名画の持つ力はすごいですね。

H200306  第3位は、電気グルーヴ「モノノケダンス」(2008年2月)。

 石野卓球とピエール瀧を描いた素晴らしいイラストは、言わずと知れた水木しげる(86歳)。

 ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix)に負けていません。

 ちなみに、「モノノケダンス」のプロモーション・ビデオは、水木しげるの系譜を受け継ぐともいえる特殊漫画家、天野聖一の手によるもの。

 http://jp.youtube.com/watch?v=eIoxqveJNmU

H200904an_invitation 第4位は、イナラ・ジョージ・ウィズ・ヴァン・ダイク・パークス(Inara George&Van Dyke Parks)「An Invitation」(2008年8月)。

 デザインとイラストは、ジャック・ジョンソン(Jack Jhonson)等多くのCDジャケットをデザインしている人らしいマイク・キング(Mike King)。

 イナラ・ジョージ(Inara George)がらみの作品は、ジャケットがどれも美しく、本作も白地にパステル調の自然の恵みのイラストが音楽を的確に表現。

 ところで、You Tube上でその後発見した、イナラ・ジョージ・ウィズ・ヴァン・ダイク・パークス(Inara George&Van Dyke Parks)「Tell Me That You Love Me」の素晴らしいライヴ映像。

 http://jp.youtube.com/watch?v=KD-p05nAwHU

H201004 第5位は、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)「デフィニティヴ・ボックスセット<SHM-CD>(紙ジャケットボックスセット) 」(2008年9月)。

 ジミー・ペイジ(Jimmy Page)のセンスなのか、ジャケット・デザインがどれも素晴らしかったレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)。

 「レッド・ツェッペリンⅣ(Led ZeppelinⅣ)」(1971年11月)の内袋に印刷されていた、フォー・シンボルズ、四つの図形を用いた、黒字に白抜きの箱のデザインが秀逸で、中身の個々の作品のデザインに負けない素晴らしい出来でした。

 こうやって、並べてみると、偶然ですが、年間ベストCD、再発CDベスト5に選ばれなかった次点作ばかりであることを発見。

 元電気グルーヴの砂原良徳が、このMUSICSHELFのインタビューで、音楽のアートワークは、その音楽を視覚的にアイコン化したものであり非常に重要だと言っていましたが正に同感です。

 今年もおじさんは、素晴らしいCDジャケットを探し求めたいと思います。

 

 

 

 

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コメント

余談をひとつ。
先日iPodをシャッフルしていて発見したんですが、
バーン&イーノの1曲目「HOME」って、鈴木慶一幻のソロ作品「人間の条件」に雰囲気似てませんか?

投稿: C3PAPA | 2009年1月 9日 (金) 11時32分

C3PAPA さん、コメントありがとうございます。
「The Lost Suzuki Tapes」の1曲目、確かに雰囲気が似ていますね。
バーン&イーノが2×4なら、鈴木慶一&蛭子能収は木造モルタルという違いは感じますが(笑)。
ところで、鈴木慶一、日本レコード大賞優秀アルバム賞、良かったですね。
年末のごく一部の日本のお茶の間に驚きをもたらしましたと思います。

投稿: Accounting&Music | 2009年1月10日 (土) 22時29分

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