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「まろやか」な音像が実に気持ちが良い、全米50州男、スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)の素敵な寄り道。ザ・ウェルカム・ワゴン(The Welcome Wagon)「Welcome to the Welcome Wagon」(M)

H210114welcome_to_the_welcome_wagon  アメリカ50州のそれぞれのためにアルバムを作るという壮大なプロジェクト「THE 50 STATES」に挑む、酔狂な男、スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)。

 「THE 50 STATES」の新作をいつかいつかと待っていると、スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)のプロデース作品、ザ・ウェルカム・ワゴン(The Welcome Wagon)「Welcome to the Welcome Wagon」(2008年12月)が発売。

 この「Welcome to the Welcome Wagon」、「まろやか」な音像が実に気持ちが良い、スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)の素敵な寄り道です。

H210114done_gone_fire  スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)のプロデュース作品としては、リズ・ジェーンズ(Liz janes)「Done Gone Fire」(2005年)を以前に聴きましたが、大変申し訳ありませんがあまり魅力的に思えませんでした。

 http://www.myspace.com/lizjanesasthmatickitty 

 2005年の第2弾「イリノイ(ILLINOISE)」発表後、「THE 50 STATES」の第3弾が出る気配がなく、残りの48枚が生きているうちに間に合うのかと心配しているのに、また他人のプロデュースをやる暇があるのかと憤りつつ、ザ・ウェルカム・ワゴン(The Welcome Wagon)「Welcome to the Welcome Wagon」をAmazonで取り寄せ。

 ところが、ザ・ウェルカム・ワゴン(The Welcome Wagon)、先日の「アカウンティング&ミュージック 年間CDベスト・テン 2008年」でご紹介した、ワールドスタンダード(World Standard)「花音(Canon)」やロン・セクスミス(Ron Sexsmith)「イグジット・ストラテジー・オブ・ザ・ソウル(Exit Strategy of the Soul)」等と相通ずる、「まろやか」な音像が実に気持ちが良い。

 発売元のアズマテック・キティ・レコード(Asthmatic Kitty Records)のサイトによると、ザ・ウェルカム・ワゴン(The Welcome Wagon)は、ニューヨーク(Newyork)はブルックリン(Brooklyn)のキリスト教の教会の牧師、Vito Aiutoとその妻Moniqueのフォーク・ゴスペル・デュオで、自宅で歌うことから始まったプライベート的ユニット。

 http://www.myspace.com/welcometothewelcomewagon

You Tube上の1曲目「Up On A Mountain」のプライベート感あふれる映像。

 http://jp.youtube.com/watch?v=8Tzudi_i94E

 スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)との付き合いは、2001年のアズマテック・キティ・レコード(Asthmatic Kitty Records)のコンピレーション・アルバム「To Spirit Back the Mews」(2001)に、ザ・ウェルカム・ワゴン(The Welcome Wagon)が参加したことから始まったらしい。

 上記の映像を見てわかるとおり、ザ・ウェルカム・ワゴン(The Welcome Wagon)の歌と演奏自体は非常にシンプルで、スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)が加える「まろやか」な音像の貢献度は非常に大きいと思います。

 スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)には、アメリカの鈴木惣一朗という称号を与えたいぐらいです(逆ではないのです)。

 それでも、やっぱり気になるのは、「THE 50 STATES」はどうするんですかねぇ、スフィアンさん。

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