今のうちに買っておいた方が良いかもしれない知る人ぞ知る相続実務本の傑作。朝倉芳昭公認会計士・税理士「相続税用語500―実務に役立つキーワード」
先日の日本経済新聞の報道によると、自民党税制調査会(津島雄二会長)は11月27日、2009年度(平成21年)税制改正の焦点だった相続税の抜本改革を先送りする方針を固めたとのこと。
景気後退局面を迎えるなかで、最高税率の引き上げや課税対象の拡大、課税方式の変更は困難と判断し、来月中旬にまとめる09年度税制改正大綱にこの方針を盛り込むとのこと。
私がいつも相続実務で愛用している相続実務本の傑作が、朝倉芳昭公認会計士・税理士「相続税用語500―実務に役立つキーワード」(1999年)。
既に刊行されてから10年が経とうかというのに未だに廃刊になっていない「相続税用語500―実務に役立つキーワード」、相続税の抜本改革となるとさすがに大幅改訂が必要となり、場合によっては姿を消すかもしれませんでしたが、どうももう少し先のことになるかもしれません。
朝倉芳昭公認会計士・税理士「相続税用語500―実務に役立つキーワード」は、相続税に関する項目500点について、あいうえお順に並べた用語辞典で、これら500項目で、財産の評価、相続税の計算から申告まで及び相続に関する民法の規定を網羅してしまおうという優れ本。
何がいいかというと、朝倉芳昭公認会計士・税理士の相続を知り尽くしたとも言うべき豊富な経験・知識に基づく、キーワードの相互関連、過不足のない説明の見事さ。
特に、代償分割の課税関係を含めた遺産分割の方法、寄付の場合の譲渡所得税、特別用紙、特別養子の縁組の仕方等、他の税法や民法に関する的確な記述は実務上大変助かります。
私も、最初に相続の仕事をお手伝いさせていただいた際には、本書を全部読むことが知識の網羅性を確保するため最適だった、「相続税用語500―実務に役立つキーワード」、今のうちに買っておいた方が良いかもしれません。
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