どこでも安心して食べられるバランスのとれた「ひれかつ定食」。「和幸八重洲地下街八重洲店レストラン」（八重洲）

　昭和33年に、川崎で創業したとんかつ専門店チェーン「とんかつ和幸」。

　和幸商事株式会社を中心とする和光グループは、2007年度現在、全国に272店舗を展開する大規模チェーン。

　私の好きなのは、見事な品質管理により、どこでも安心して食べられるバランスのとれた「ひれかつ定食」ですが、「和幸八重洲地下街八重洲店レストラン」でも当然楽しめます。

　とんかつ和幸の豚肉は、現代人の健康志向に合わせた、脂肪分やカロリー、コレステロールを低滅した品種開発や、品質検査がしっかりと行なわれている、主にアメリカなどの海外からの輸入ものとのこと。

　衣は、製パン業者に和幸独自のレシピに基づいた専用の食パンを製造してもらい、出来たてのものを毎日店舗へ配送し、注文の都度挽いて使用しているというこだわりぶりで、これはちょっと驚きます。

　和幸の定食類のいいところは、お椀がトン汁ではなく、しじみの味噌汁が付くこと。

　とんかつとの相性や栄養のバランスを考えてとのことですが、私もしじみの味噌汁の方がアクセントが付いてとんかつとの相性が良いと思います。

　また、キャベツにかける徳島産のゆずを使用した特製ノンオイルドレッシングも、とんかつとのコントラストという点でポイントが高い。

　「岩手県産江刺ひとめぼれ」や「新潟産こしひかり」など、地域ごとにお米を選んで使用しているらしい、おかわり自由のごはんもおいしい。

　以前にご紹介した、「新宿ねぎし」と同様、見事な品質管理のチェーン店の「とんかつ和幸」、原材料高騰からか、ちょっとひれ肉が小さくなったような気もしますが、浮き沈みの激しい飲食の世界でこれからも頑張ってほしいところです。