サイゲンジ(Saigenji)と流線形のレーベルをコンパイルした好企画。「ミドル&メロウ・オブ・ハピネス・レコード(middle&mellow of Happiness Records)」(M)
当ブログでも既にご紹介した、幻冬舎の音楽を中心とするカルチャー雑誌「BARFOUT!(バァフアウト!)」編集長、山崎二郎氏選曲&監修による企画、「middle&mellow」。
70年代山下達郎などのシティ・ポップスを聴いていた世代、80年代AORに馴染んでいた世代、90年代「渋谷系」にハマっていた世代、そして今のiTunes世代と、世代を超えたリスナーを対象に、R&B、HIP HOP、J-POP、昔の音源などジャンルを横断して「middle」または「mellow」をキーワードに紹介しようとする企画らしい「middle&mellow」。
「ミドル&メロウ・オブ・クレイジーケンバンド(middle&mellow of CRAZY KEN BAND)」とともに第一弾として同時発売されたのが、「ミドル&メロウ・オブ・ハピネス・レコード(middle&mellow of Happiness Records)」(2008年10月)。
恥ずかしながら私、サイゲンジ(Saigenji)と流線形のレーベルだったのかと今回気が付く程度の認識で申し訳ありませんでしたが、元ラブ・タンバリンズ (Love Tambourines) らしい平野栄二率いるハピネス・レコード(Happiness Records)、なかなかいいじゃないですか!
私の大好きな、冨田ラボ「シップビルディング(Shipbuilding)」(2003年)の8曲目「太陽の顔」、鈴木惣一朗プロデュース「Apple of his eye」(青盤)の4曲目「イフ・アイ・フェル( If I Fell )」等で、和製アル・ジャロウ(Al Jarreau)ともいうべき、躍動感あふれる肉感的な素晴らしい声を披露してくれるサイゲンジ(Saigenji)。
「ミドル&メロウ・オブ・ハピネス・レコード(middle&mellow of Happiness Records)」でも5曲が収録され、ハピネス・レコード(Happiness Records)の顔です。
写真は、ベスト・アルバム「セレソン(Selecao)」(2007年11月)で、このアルバムにも収録された音楽賛歌、「Music Junkie」が「ミドル&メロウ・オブ・ハピネス・レコード(middle&mellow of Happiness Records)」でもオオトリ。
You Tube上の本盤6曲目のサイゲンジ(Saigenji)「雨の匂い」のライヴ映像。
http://jp.youtube.com/watch?v=9oMEO2wOKF4
ハピネス・レコード(Happiness Records)のもうひとつの顔が、クニモンド瀧口率いる、70~80年代の日本のシティ・ポップスの再評価ユニットともいうべき、流線形。
写真は、流線形の代表作「TOKYO SNIPER」(2006年10月)で、文化デリック主宰の「ポップ・カルチャー・アワード2006」音楽部門で、菊地成孔のプッシュもあり、Perfume(パフューム)「Perfume~Complete Best~」(2006年8月)を抑え、BEST1を獲得。
このアルバムに収録された、本盤12曲目「TOKYO SNIPER」は、明らかに、サディスティック・ミカ・バンド解散後、高橋幸宏、高中正義、 後藤次利、今井裕により結成されたサディスティックス(Sadistics)の1stアルバム「サディスティックス(Sadistics)」(1977年)収録の名曲、「The Tokyo Taste」へのオマージュでおじさんはニヤリ。
You Tube上で見つけた、サディスティックス(Sadistics)「The Tokyo Taste」のライヴ映像。
http://jp.youtube.com/watch?v=3eIB4LxS01o
高橋幸宏のドラムのハイハット切れ切れのグルーヴがもう最高!。この頃の高橋幸宏は、25歳ぐらいだったと思いますが、サンローランなどのブランド服を着こなし、車はルノー、ドラムスをたたかせたら最高のグルーヴと、抜群にカッコ良かったです。
「ミドル&メロウ・オブ・ハピネス・レコード(middle&mellow of Happiness Records)」、これは好企画です。
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