目で楽しむツェッペリン。レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)「デフィニティヴ・ボックスセット(紙ジャケットボックスセット)」(M)
中学生の時以来、数十年ぶりにツェッペリン作品を買ってしまいました。
そう、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)「デフィニティヴ・ボックスセット<SHM-CD>(紙ジャケットボックスセット) 」(2008年9月)。
中学生時代は結構夢中になったものの、その後、XTC「ブラック・シー(Black Sea)」などニュー・ウェーヴ(New Wave)勢のタイトなグルーヴに接するようになってから、ジョン・ボーナム(John Bonham)のタメ効きすぎのグルーヴ感がどうもなじめなくなってしまったツェッペリン。
でも、結成40周年記念、オリジナル・アルバム10作品のUK盤仕様(E式)を、日本が誇る紙ジャケット技術で再現した「デフィニティヴ・ボックスセット」、黒バックにフォー・シンボルズがデザインされたそのボックスのデザインの美しさには思わず魅かれてしまいました。
そういえば、ツェッペリンって、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)のセンスなのか、ジャケット・デザインがどれも素晴らしかったことを思い出しました。
今回は、目で楽しむツェッペリンです。
1stアルバム「レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)」(1969年1月)。
燃え落ちるツェッペリン飛行船ヒンデンブルク号が印象的なジャケットは、ピンク・フロイド(Pink Floyd)「狂気(Dark Side of the Moon)」等でも有名な、ジョージ・ハーディ(George Hardie)によるもの。
ちなみに、「Led Zeppelin(Lead Zeppelin)=鉛の飛行船」というバンド名はザ・フー(The Who)のキース・ムーン(Keith Moon)のアイディアとのこと。
2ndアルバム「レッド・ツェッペリンII(Led ZeppelinⅡ)」(1969年10月)。
ドイツ空軍の資料写真を基にエアブラシでメンバーの顔を加えたジャケットは、イラストレーター、デヴィッド・ジュニパー(David Juniper)によるもの。
なお、見開きの内ジャケットは、神殿らしき建造物の上空に漂うツェッペリン飛行船のイラスト。
3rdアルバム「レッド・ツェッペリンII(Led ZeppelinⅢ)」(1970年10月)。
このジャケットはものすごく凝っていて、CDの紙ジャケとしてミニチュア化されるとさらに感動的。
動く円盤が入っていて、円盤を回転させると穴からいろいろな絵が見えるという楽しい造りのジャケットは、ザクロン(Zacron)ことリチャード・ドリュー(Richard Drew)によるもの。
ただし、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)の意図は、自然の営み、生命の流転を、農事暦や動物の繁殖サイクルなどを回転する円盤により見せるというアイディアだったが、結果的には思った通りのものにはならなかったとのこと。
4thアルバム「レッド・ツェッペリンⅣ(Led ZeppelinⅣ)」(1971年11月)。
このジャケットがすごいのは、文字が全く印刷されていないことで、もうやりたい放題(笑)。
レコード会社が、とりあえず「レッド・ツェッペリンⅣ(Led ZeppelinⅣ)」と命名。
「デフィニティヴ・ボックスセット」のフォー・シンボルズ、四つの図形は、内袋に印刷されていたもので、左から、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)、ジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)、ジョン・ボーナム(John Bonham)、ロバート・プラント(Robert Plant)の4人のメンバーのシンボルとのこと。
デザインは、ピンク・フロイド(Pink Floyd)等でおなじみのイギリスのデザイン・グループ、ヒプノシス(Hipgnosis)。
5thアルバム「聖なる館(Houses of the Holy)」(1973年3月)。
前作に続き、ジャケットには文字がなかったものの、タイトルとバンド名とを印刷した帯を掛けて販売され、今回のCD用紙ジャケでも左写真の通り忠実に再現。
裸の子供たちが岩場を登るデザインは、アーサー・C・クラークの名作「幼年期の終り」からヒントを得たものらしい。
これも、デザインは、ヒプノシス(Hipgnosis)。
目で楽しむツェッペリン、次回に続きます。
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