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片山さつき衆議院議員も後押しする住宅ローン控除。「財務省VS国交省 住宅ローン減税延長で火花!!」(「納税通信」平成20年9月8日号より)

 以前に当ブログでもご紹介した、国土交通省から財務省に対する、平成21年度(2009年度)の税制改正での住宅ローン控除(住宅ローン減税)の拡充の要望。

 「納税通信」平成20年9月8日号によると、国土交通省は財務省と具体策の検討に入っているが、問題は同制度の8千億円にも上る財政負担をどうするかという点で、財務省も、要望の趣旨は理解するものの、無い袖は振れないというのが本音とのこと(それはそうでしょう)。

 この点、同紙によると、財務省(旧大蔵省)出身の片山さつき衆議院議員は、住宅ローン控除延長について、「鼻息も荒い」とのことです。

■片山さつき衆議院議員の大蔵省入省とSPC法の立案

 1982年東京大学法学部卒業後、大蔵省入省。

 1989年には、当時のいわゆるキャリア組の慣行により、30歳の若さで広島国税局の海田(かいた)税務署長も経験(ウィキペディアによるとどうも西日本初の女性税務署長らしい)。

H200912spc_2 1996年には銀行局住宅金融債権管理機構管理室長、1997年には債権等流動化室長兼大臣官房企画官を歴任し、SPC法(当時の「特定目的会社による特定資産流動化に関する法律」とその整備法の総称)の企画・立案段階から制定までを担当。

 そう、彼女こそ、ミスターならぬミセス・SPCであり、1998年には「SPC法とは何か―資産の証券化と流動化に向けて 」とう本も執筆(この本は現行の「資産の流動化に関する法律」には当然に対応していないのでご注意を)。

 当時は、政治家になるなんてわからなかったので、この人は現役官僚なのに、著者紹介としてニコリとほほ笑む顔写真を公開するなんて、凄い人だなと思ったものです。

 政治家転身時に、元ミス東大の経歴も知ることになり、なるほどと思いましたが・・・。

■片山さつき衆議院議員の住宅ローン控除論(「納税通信」平成20年9月8日号より)

 「財源問題から抵抗は相当強いと思われるが、かといっていまの景気で住宅ローン控除を縮小したり、やめたりする勇気があるのか。住宅ローン控除は前向きに検討すべきもの。自民党は当然延長要望を出す」と鼻息も荒いとのこと。

 まあ、ごく当たり前の意見なのですが、私も同感です。

 ウィキペディアによると、通っていた高校に、首相になる前のイギリス保守党党首のマーガレット・サッチャーが視察に訪れ、「女性でも国を動かすことができるのだ」と感銘を受け国を動かす官僚の道を選んだらしい片山さつき、国会議員としても日本を良い方向に動かしてもらいたいものです。

 

 

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