自分を抑えながら選手の一歩前を歩く見事なコーチ術。「プロフェッショナル 仕事の流儀」競泳コーチ・平井伯昌氏
大好きな番組ながら、忙しくてなかなか見れないのが、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」。
第96回 北京五輪スペシャルとして、競泳平泳ぎの北島康介選手の連続金メダル、背泳ぎの中村礼子選手の連続銅メダルに貢献した競泳コーチ・平井伯昌氏の回をビデオにとって久しぶりに見てみました。
スポーツと会社経営を対比させるならば、スポーツ選手が会社経営者ならば、コーチのような役割でお手伝いさせていただいているのが、私ども会計事務所。
平井伯昌コーチの、自分を抑えながら選手の一歩前を歩く見事なコーチ術、大変参考になります。
まず、印象的なのは、北島康介選手と平井伯昌コーチのそっくりな雰囲気。
淡々としているように見えながら、内に秘めたる強い意志が電波のように感じられます。
平井伯昌コーチは、選手はつい目の前の状況に没入して冷静さを失ってしまうが、常に自分を抑え、選手を冷静にさせ、その一歩前を歩くのがコーチの役割であるとします。
そして、プロフェッショナルとは、忍耐力と克己心を強く持った人だとします。
忍耐力と克己心(自分の欲望をおさえる心)は、ほとんど同じ意味の言葉だと思いますが、それほどオリンピックのような極限状態では冷静さというものが重要となってくるのだと思います。
忍耐力と克己心を徹底的に追求した北島康介選手と平井伯昌コーチだからこそ、一見、淡々としているように見えるそっくりな雰囲気を醸しだすようになったのでしょう。
また、平井伯昌コーチは、とにかく正直であることが大切とし、調子が悪いときは悪いとはっきりと言い常に真実を伝えることが、選手との信頼関係を築き上げることができるとします。
司会の脳科学者茂木健一郎氏は、自身のブログ「茂木健一郎 プロフェッショナル日記」で、コーチはアスリートに真実を告げる役割だとすれば、私たち一人ひとりにコーチのような存在が必要なはずだと指摘しています。
会社経営者のコーチのような存在として、私ども会計事務所が、真実を告げる役割を持ち、自分を抑えながら会社経営者の一歩前を歩く存在として必要とされるように、ぜひ努力を重ねて行きたいものです。
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