ご注意!Perfume熱が中高年リスナーに蔓延!Perfume現象「MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2008年 10月号」(M)
「MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン)」は、1969年4月に中村とうよう氏が創刊した、もはや老舗というべき音楽雑誌。
私は、青春時代と合致する1980年代の、私と音楽的趣味が近い大竹直樹氏が編集長を務めた時代が一番大好きで貪るように読んだものです。
その後、編集長が何人か変わり、私の大好きなメイン・ライター高橋健太郎氏がほとんど書かなくなった1990年代後半には購読するのを止めかけた時代もありましたが、現在の高橋修氏が編集長になってからは、彼自身の音楽的趣味は私とかなり相違するのですが、誌面は大竹直樹氏時代と似た雰囲気になり、最近は高橋健太郎氏の執筆も増え、嬉しい限り。
「Perfume現象」の記事で印象に残ったのが、高橋修氏による中田ヤスタカの歌詞の分析。
カ行タ行などのかたい響きの言葉を強調しつつ、一方で母音や「柔らかい」という言葉を用いて、アタックの強弱をつけることで、歌詞の面でも曲のビート感を調整しているとの指摘。
さすが、「MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン)」、私も以前の記事で中田ヤスタカの歌詞の才能を賞賛してきましたが、実に論理的にその理由を解明してくれ、私の知的好奇心を刺激してくれます。
「MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン)」ではほとんど無視されたCymbals(シンバルズ)のコンセプト風に言うならば、「軽くて小さいけれど網羅的、ただし理屈っぽい」というべき「MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン)」、廃刊にならないよういつまでも頑張ってほしいものです。
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コメント
もちろん買いましたよ、最新号!
かつてPerfumeを黙殺していたミュージックマガシンが今になって手を返したように大特集。
僕も今年の春までは誰に勧められても聴こうとしてなかったのに、今はまさにPerfume中毒。
なので、読んでいてなんか他人のことを言われている気がしませんでした。
ライターさんも、みんな書いていて嬉しそうです。
Perfumeは久々に「語りたくなる」存在なんですね。
投稿: K2 | 2008年9月27日 (土) 19時51分
K2さん、コメントありがとうございます。
Perfumeって、「知れば知るほど良さがわかる」というところが中毒者を生むのではないでしょうか?
それは、本人、中田ヤスタカも含めて、関係者が実にいい仕事をしているからでしょう。
ところで、「お宝」、お譲りいただけるとのことで、ありがとうございます。
このような場で何ですが、まずは御礼申し上げます。
投稿: Accounting&Music | 2008年9月28日 (日) 23時38分