エバー・グリーン!シンバルズ(Cymbals)を称えるNo.9。シンバルズ(Cymbals)「Mr.Noone Special」(M)
引き続き振り返る、沖井礼二、矢野博康、土岐麻子からなるシンバルズ(Cymbals)のエバー・グリーンな音楽。
今回は、2ndアルバム「Mr.Noone Special」(2000年9月)。
1stアルバム「That's Entertainment」のインター・ルード(間奏曲)、「So You Want To Be A ROCK’N’ROLL STAR 」に登場した「Mr.Noone Special(ミスター・名乗るほどのこともない)を狂言回しに構成されたトータル・アルバムの「Mr.Noone Special」。
どうしても、1990年代の日本音楽界の度肝を抜いた、ピチカート・ファイヴ(Pizzicato Five)の傑作「女性上位時代(This Years Girl!)」(1991年)を引き合いだしたくなりますが、あっさりとしたエバー・グリーンな魅力ではこちらが上かも知れません。
1990年代の幕開け後の1991年、小西康陽率いるピチカート・ファイヴ(Pizzicato Five)が、オリジナル・ラヴ(Original Love)に専念することになった田島貴男の替わりに、ポータブル・ロック(portable rock)の野宮真貴を入れ、ソニーからコロンビアに移籍して、ミニ・アルバムを3連発。
記憶が確かであれば、ミュージシャン界の論客、サックス奏者菊地成孔をして、「90年代はピチカート・ファイヴの時代だった」と言わしめた、ピチカート・ファイヴの進撃の始まり。
1991年に発表した衝撃の1枚目が、「最新型のピチカート・ファイブ」(1991年6月)(この前に「学校へ行こう!」オリジナルサウンドトラックというのも出しましたがこれは余技という感じが・・・)。
当時の所属事務所の代表だった麻田浩氏のあいさつから始まり、インタビューや映画やTVのセリフのコラージュがうずまく、実に新鮮な編集感覚、グルーヴ感あふれるリズム・トラック。
「最新型のピチカート・ファイブ」は新しい時代感覚に満ち満ちていました。
2枚目が、「超音速のピチカート・ファイブ」(1991年7月)。
サウンド・ロゴ的な1曲目「ザ・サウンド・スペクタキュラー(the sound spectacular)」に始まり、2曲目「ロンドン・パリ」と、アドレナリン出まくりのナンバーが続いて行きます。
これまた新鮮な編集感覚、グルーヴ感あふれるリズム・トラックあふれる傑 作。
3枚目が、「レディメイドのピチカート・ファイヴ」(1991年8月)。
これは、1990年12月鈴江インクスティックのライヴ盤で、前2枚と比べると、箸休めという感じが。
そして、満を持して発売されたのがアルバム「女性上位時代(This Years Girl!)」(1991年9月)。
ちなみに、左写真のジャケットはオリジナルのものとまったく異なる現在入手可能な再発盤のもの。
その怒涛のリリースによる進撃ぶり、先行ミニ・アルバムを通じての「女性上位時代」というインター・ルード(間奏曲)を散りばめたトータルな構成は、沖井礼二にも大きな影響を与えたのではないでしょうか?
シンバルズ(Cymbals)のBounceのインタビューでも触れられていますが、当時、沖井礼二は、大学の音楽サークルのラウンジでメジャー・セブンス系のコードをギターで鳴らしながら「女性上位時代」について語っていたそうですから。
シンバルズ(Cymbals)の記事なのに、ピチカート・ファイヴの話ばかりになってしまいましたが、シンバルズのビクター契約直後の5枚のマキシ・シングルと2枚のアルバムには、インター・ルード(間奏曲)によるトータル感、編集感覚とグルーブ感、その進撃ぶりに、コロンビア契約直後のピチカート・ファイヴに近いものを感じます。
たびたび指摘しますが、振り切れ具合でピチカート・ファイヴ、あっさりとしたエバー・グリーンな魅力はシンバルズ(Cymbals)という違いはありますが・・・。
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