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何か吹っ切れたような実に痛快な一作。ザ・コレクターズ(THE COLLECTORS )「東京虫BUGS」(M)

H200809  こんなに有名人になるなんてびっくりのリリー・フランキーの強烈なイラストのジャケットが印象的な、ザ・コレクターズ(THE COLLECTORS )「東京虫BUGS」(2007年)。

 昨年12月に発売された、メジャー・デビュー20周年の、約3年ぶりのオリジナル・アルバムという本作は、何か吹っ切れたような実に痛快なロック・アルバムです。

H200809live_in_cartoon_motion  「東京虫BUGS」の経緯については、MUSICSHELFに掲載されたリーダーの加藤ひさしのインタビューが参考に。

 http://musicshelf.jp/?mode=static&html=series_b31/index

 この吹っ切れたような痛快さは、プロデューサーのSALON MUSICの吉田仁から渡されたミーカ(MIKA)の影響もあるらしく、自分のロックの枠を外し、もっとポップな歌謡曲的な感じにしてみたらしい。

 それが、大正解だったようです。

 写真は、ミーカ(MIKA)「ライフ・イン・カートゥーン・モーション(Life in Cartoon Motion)」(2007年)。

 私のお気に入りは、何といっても1曲目「たよれる男」。

 クラーク・ケント、ジェームス・ボンド、ジョージ・ベスト、甲本ヒロトを称えるストレートな歌詞が実に男らしく、大人の男が歌うからこそのカッコ良さがあります。

 もっとも、上記のインタビューによると本当は大木凡人も入れようとしたら、それだけはやめてくれと言われてあきらめたらしい。

 また、吉田仁のミックスも音が太くていいですね。

 以前のPerfume(パフューム)「Complete Best」の記事で、中田ヤスタカ、久保田麻琴、 Fantastic Plastic Machine(FPM、ファンタステック・プラスティツク・マシーンこと田中知之)を3大日本の太い音と書きましたが、吉田仁も忘れてはいけませんでした

 You Tubeにアップされた2曲目「東京虫バグズ」のライヴ。

 http://jp.youtube.com/watch?v=Scqav70b0FI

 この曲もいい曲です。

 加藤ひさし、47歳、声がよく出ていますし、これからも「たよれる男」です。

 

 

 

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