エバー・グリーン!シンバルズ(Cymbals)を称えるNo.4。シンバルズ(Cymbals)「ラリー(Rally)」(M)
土岐麻子に加えて、沖井礼二の活動も活発化したこともあり、前回に引き続き振り返りたいエバー・グリーンなシンバルズ(Cymbals)の音楽。
今回は、メジャーのビクターからの2ndマキシ・シングル「ラリー(Rally)」(1999年8月)。
時の経過とともに色褪せないエバー・グリーンなポップさ、小気味いビートによる疾走感はいつも通りですが、沖井礼二のコダワリの今回のお題は、エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)です。
エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)は、1954年生まれのイギリスを代表するソング・ライターといってもいいロック・ミュージシャン。
「ラリー(Rally)」の表ジャケットは、エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)「ゲット・ハッピー(Get Happy!!)」(1980年)のパロディ。
「ラリー(Rally)」の裏ジャケットの三脚付カメラの前でポーズを決める土岐麻子の写真は、エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)「ディス・イヤーズ・モデル(This Year's Model)」(1978年)のパロディ。
そして、「ラリー(Rally)」2曲目のシニカルな戦争反対の歌、「(What’s So Funny ’Bout)PEACE,LOVE AND UNDERSTANDING」は、エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)「アームド・フォーシズ(Armed Forces)」(1978年)からのカヴァー曲。
この曲は、もともとエルヴィス・コステロ(Elvis Costello)の初期5作のプロデューサー、ニック・ロウ(Nick Lowe)のいたブリンズレー・シュワルツ(Brinsley Schwarz)「The New Favourites of Brinsley Schwarz 」(1974年)の収録曲らしいが、沖井礼二も当時はエルヴィス・コステロのものしか聴いていなかったらしい。
シニカルな歌詞の男っぽいブリテッシュ・ビートものを、キュートな女性ヴォーカルでカヴァーする意外な面白さを教えてくれるのがシンバルズ(Cymbals)です。
どうもスカッシュをしているところをプロモーション・ビデオにしたくて作ったらしい1曲目「ラリー(Rally)」のYou tube上のプロモーション・ビデオ。
http://jp.youtube.com/watch?v=qQF9mRHn_X4
映像へのコダワリからも、どうしても比較したくなるのがピチカート・ファイヴ(Pizzicato Five)。
シンバルズ(Cymbals)のビクター時代に対比できる、ピチカート・ファイヴ(Pizzicato Five)のコロンビア時代の「トゥイギー・トゥイギー(Twiggy Twiggy)」(1991年)のプロモーション・ビデオ。
http://jp.youtube.com/watch?v=KVMcuR0a59M
今回、発見した、ピチカート・ファイヴ(Pizzicato Five)のおそらく1995年のワールド・ツアー時のTV番組での「トゥイギー・トゥイギー(Twiggy Twiggy)」のライヴ。
http://jp.youtube.com/watch?v=3eC2qR6jBgE
いやぁ、このライヴはすごいです。突き抜けた小西康陽のダンス、ゲストのブラボー小松のギターがいいですね。
こうして比較してみると、両者ともお洒落ながら、ピチカート・ファイヴ(Pizzicato Five)はゴージャス、グローバル、アダルトな印象なのに対し、シンバルズ(Cymbals)はシンプル、渋谷的、若々しい印象ですね。
前回も指摘したように、そこがシンバルズ(Cymbals)のあっさりとして飽きのこない魅力であり、繰り返し聞くとわかってきます。
まだまだ、シンバルズ(Cymbals)、称えさせていただきます。
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