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誠実な職人による「イージー・リスニング・ビート・ロック」にじっくり耳を傾けてみよう。FROG(沖井礼二)「EXAMPLE」(M)

H20080714example  以前に、土岐麻子について、とぼけた記事を書いたら、当ブログにもコメントいただいているtommy sasugaさんから、シンバルズ(Cymbals)の沖井礼二と土岐麻子は、大学の音楽サークルの後輩で、お前はOB会の会計を土岐麻子にしてもらっていただろうとお叱りが。

 どうも、1997年~2003年にかけてのシンバルズ(Cymbals)の活躍ぶりはなかなかのものだったようでですが、私が長年購読しているミュージック・マガジンでの扱いがなぜか低かったせいか、申し訳ないことにノーチェック。

 そこで、シンバルズ(Cymbals)を聴き出したら見事にはまってしまったところ、グッド・タイミングで、沖井礼二のソロ・プロジェクトFROG「EXAMPLE」(2008年)が発売になりました。

H20080714my_generation_5 沖井礼二は、1969年生まれの広島県生まれの作曲家、音楽プロデューサー、アレンジャー、ベーシストで、1997年~2003年にかけて、シンバルズ(Cymbals)の中心人物として活躍。

 自分で考えたのではないかと思われる、「ピート・タウンジェントとヘンリー・マンシーニを尊敬し、リッケンバッカー社のベースギターと「F△7 on G」の響きをこよなく愛する」というアーティスト・コピーが彼の音楽性を的確に表現。

H20080714best_of_henry_mancini  写真は、ザ・フー(The Who)の大傑作「マイ・ジェネレイション(My Generation)」(1966年)、ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)「ベスト・オブ・ヘンリー・マンシーニ(The Best Of Henry Mancini)」(2002年)。

 ピート・タウンゼント(Pete Townshend)率いるザ・フー(The Who)は、いわゆるモッズ・カルチャーを代表するブリティッシュ・ビート・バンド、ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)は、ムーン・リバー(Moon River)、ピンク・パンサーのテーマ(The Pink Panther Theme)、刑事コロンボのテーマ(Mystery Movie Theme)などで誰もが聴いたことがある映画音楽家。

 ピート・タウンゼント(Pete Townshend)の小気味のいいビートとひねりの効いた歌詞、ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)の心地よいハーモニーの組み合わせはありそうでなかったミクスチャーで面白い、「イージー・リスニング・ビート・ロック」。

H20080714naka_shigeo_plays_paul_mau  これは、ガレージ・サーフ・ロックとポール・モーリアの組み合わせが実に斬新だった、ピチカート・ファイヴ(Pizzicato Five)の小西康陽プロデュース、ザ・サーフコースターズ(The Surf Coasters)の中シゲヲのソロ作NAKA SHIGEO plays PAUL MAURIAT」(1999年)に相通ずる感覚。

 沖井礼二は、意識しているのかしていないのか、音楽性といい、いかり肩で深めにかぶった帽子といいい、ご本人には失礼だがプチ小西康陽という印象も。

  

H20080714

 そういえば、小西康陽がLabel Producerとしてクレジットされた、7月に出たビーチェ(bice)「かなえられない恋のために」(2008年)で、沖井礼二は、何曲かベースを弾いています。

 近いようで、両者の絡みは今までなかったかもしれません。

 ちなみに、ビーチェ(bice)は、女性にしては珍しく、プリファブ・スプラウト (Prefab Sprout)が好きというシンガー・ソング・ライター。

 シンバルズ(Cymbals)の音楽については、また改めて語りたいと思いますが、FROG「EXAMPLE」でも、沖井礼二節、「イージー・リスニング・ビート・ロック」が全面展開。

 沖井礼二ですが、メロディー、歌詞、ハーモニー、アレンジ、リズム、サウンド、アート・ディレクションのすべてにわたり心を込めて作り上げる実に誠実な職人ぶり。

 したがって、下記のシンバルズ(Cymbals)時代のBounceのインタビューでも触れられているとおり、味わい深く賞味期限が長い作品がその魅力。

 http://www.bounce.com/article/article.php/766/ALL/

 しかし、誠実な職人であるこことがゆえの控え目さ、Understatementさが、逆に言うと、私も素通りしてしまっていたように、1990年代の小西康陽にはあった振り切れ感というか、周囲を圧倒する迫力に欠けてしまう点が残念なところ。

 したがって、FROG「EXAMPLE」についてはぜひ繰り返して聴いていただきたいと思います。できれば、沖井礼二自身の下記アドレスの全曲解説を読みつつ。

 http://www.so-net.ne.jp/music/special/200808_frog/index.html

 また、沖井礼二の対訳付英語詩は、ピート・タウンジェント(Pete Townshend)か、レイ・デイヴィス (Ray Davies)かというぐらいになかなかひねりが効いていて面白く、歌詞カードもぜひご覧いただきたいところです。

 5曲目「時代遅れの男」の歌詞なんていいですね。

 そうすると、私のように沖井礼二節にだんだんはまってくる人も多いのではないでしょうか?

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» 『EXAMPLE』 FROG ─ 青野りえのボーカルが生む空気感にヤラれた ─ [Prototypeシネマレビュー]
─ 青野りえのボーカルが生む空気感にヤラれた ─ 渋谷で映画『シティ・オブ・メン』を観た帰り、そういえばFROG(沖井礼二 ソロプロジェクト)のアルバム『EXAMPLE』がそろそろ発売されているのではないかとHMVを覗いてみたところ、偶然にもその日にFROGのインストアイベ...... [続きを読む]

受信: 2008年8月16日 (土) 19時31分

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