エバー・グリーン!シンバルズ(Cymbals)を称えるNo.6。シンバルズ(Cymbals)「That's Entertainment」(M)
引き続き振り返る、沖井礼二、矢野博康、土岐麻子からなるシンバルズ(Cymbals)のエバー・グリーンな音楽。
今回は、メジャーのビクターから、3枚のマキシ・シングルを経て満を持して発売された1stアルバム「That's Entertainment」(2000年1月)。
このアルバムの魅力は、amazon.co.jpの商品の説明に、CDジャーナル2000年02月号より転載された、除川哲朗氏の素晴らしい愛情あふれるレビューを見ていただくのが一番ですので、当ブログ下のジャケット写真をぜひクリックを!
「ただただ大ハシャギすることに,外さない時代性と用意周到な作家性を持たせることに成功した,素晴らしき哉ファースト・アルバム。」、「フリッパーズ以上ピチカート未満とでもいうべき佇まい」、「ビー・ジーズ以上ザ・フー未満とでもいうべきロール・プレイング」。
私なぞがブログを書くのが恥ずかしくなるほど、的確かつ華麗なボキャブラリーを披露してくれている除川(よけがわ)哲朗氏は、伝説のレコード店パイド・パイパー・ハウスの元オーナーで再発CDのプロデュース等で有名な長門芳郎氏の片腕的存在の方。
除川哲朗氏の指摘で気がつきましたが、シンバルズ(Cymbals)「That's Entertainment」の曲間の小品「So You Want To Be A ROCK’N’ROLL STAR 」は、ザ・バーズ(The Byrds)「昨日よりも若く(Younger Than Yesterday)」(1967年)収録の「ロックン・ロール・スター(So You Want to Be a Rock 'N' Roll Star)」の曲名を引用したものなんですね。
ザ・バーズ(The Byrds)のバージョンもシニカルな歌詞のコンパクトなポップスで、いかにも沖井礼二の好きそうな作品。
You Tubeにアップされた、ザ・バーズ(The Byrds)「ロックン・ロール・スター(So You Want to Be a Rock 'N' Roll Star)」の映像。
http://jp.youtube.com/watch?v=BdoXeAUNz0w
ザ・バーズ(The Byrds)のこの曲は、私の大好きなクラウデッド・ハウス(Crowded House)も、ライブでカヴァーしていました。
シンバルズ(Cymbals)の「That's Entertainment」ですが、沖井礼二のプランニングによる素晴らしいアート・ワークのジャケット、統一感の高いサウンドといい、オリジナル・アルバムの中では最も完成度が高いものではないかと思われます。
除川哲朗氏の素晴らしいボキャブラリーをもう一度お借りするならば、シンバルズ(Cymbals)、「稀に見るほど潔いポップ・センスを持ち合わせている彼らと彼女は今、シーンに爽やかな薫風を巻き起こさんと高らかにハイハットを鳴らし始めたところ」です。
| 固定リンク
« 金融大国英国(イギリス)に学ぶ。「年100万円までの株投資、配当非課税10年間継続 金融庁要望案」(2008年8月26日付日本経済新聞より) | トップページ | こちらもやはり来ました信用保証協会による公的信用保証の拡充。 「政府経済対策、中小支援に4000億円 資金繰り円滑化」 (2008年8月28日付日本経済新聞より) »
「音楽等(やや通向)」カテゴリの記事
- アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第3位:かの香織(Caoli Cano)「CAOLI CANO COLLECTION」(2023.01.04)
- アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第2位:ポータブル・ロック(Portable Rock)「PAST&FUTURE ~My Favorite Portabel Rock」(2023.01.04)
- アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第1位:久保田麻琴と夕焼け楽団(Makoto Kubota&The Sunst Gang)「ライブ・ベスト&モア(LIVE BEST&MORE)」(2023.01.04)
- アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。第3位:スクリッティ・ポリッティ (Scritti Politti)「Cupid & Psyche 85( キューピッド&サイケ85)」(2023.01.03)
- アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。第2位:オインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo)「Good for Your Soul (2021 Remastered & Expanded Edition)(グッド・フォー・ユア・ソウル)」(2023.01.03)
コメント