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変革期の音楽業界。石坂敬一日本レコード協会会長「CD中心の事業モデルいつまで?」(2008年8月10日日本経済新聞より)

 以前のPerfume(パフューム)も株主総会ライブの記事でも触れましたが、日本レコード協会の「日本のレコード産業 2008」によれば、音楽ソフト総生産金額は、10年前である1998年の約2/3までに縮み、厳しい状況が続く音楽業界。

 しかし、今日(2008年8月10日)の日本経済新聞の石坂敬一日本レコード協会会長へのインタビュー、「CD中心の事業モデルいつまで?」を見ると、2007年も音楽配信との合計の市場規模なら前年比1%増で、アメリカの前年比9%減、イギリスの前年比14%減と比べ意外に底堅く、さらに2008年1月~6月の音楽ソフトの国内販売額は前年同期比0.2%増えたらしい。

 不況業種において、変革の節目をどう乗り切るのかは、大変難しいが重要な問題です。

■日本ではCDがなぜ売れ続けているのか?

 石坂敬一氏によれば、かつて音楽配信へ単純に置き換わっていくとみている人が多かったが、音楽配信をCD発売に先行して実施し出荷量を調整する「着うたフル」の例のように日本は共生・連携型になっていること、単価が高いCD販売を優先するレコード会社、再販売価格維持制度による小売店網の維持、海賊版が比較的少ない日本の音楽を大切にする文化などが要因としてあげられるようです。

■配信への移行は世界の趨勢だが?

 石坂敬一氏によれば、CD販売が長期的にみて減少傾向にあるのは事実であり、CDと配信の比率が、現在の8:2から7:3程度になってくれば、レコード会社も事業モデル改革の判断を迫られ、時期としては3年後ぐらいではないかとのこと。

■景気は後退局面に入ったとみられるが売り上げに影響はないのか?

 石坂敬一氏によれば、「いつも心に太陽を、というのが音楽」で、影響が皆無と言わないが、他の日常に使う製品よりも嗜好性が強く影響は受けにくく、単価の安い配信ならなおさらとのこと。

■音楽ファン、そしてCDファンとして一言

 音楽ファン、そしてCDファンとして言わせていただくと、こんなに音楽を聴くのが楽しい時代は初めてではないかというぐらい楽しませていただいております。

 なぜかというと、苦境のレコード会社は旧譜をどんどん紙ジャケ・リマスター・再発し、新譜の数だってかつてなく多く、おまけにインターネットによるあらゆる文字・画像やYou Tubeによるあらゆる映像の音楽情報が容易に手に入り、あらゆる時代、あらゆる場所の音楽が容易に楽しめるこの音楽アーカイヴ状態は、まさに「桃源郷」といえるのではないでしょうか?

 私は、音楽配信にはほとんど手を出していないのですが、これからそれも加わったらもう大変なことです。

 かつて、1980年代から1990年代にかけて、CDが発売され、タワー・レコードなどのメガ・ストアが日本に進出した時代にも、似たような感覚を覚えましたが、現在の方が一段と水準が高いと思います。

■会計専門家として一言

 インターネットの発達により、消費者は利益を得られても、供給者側はなかなか利益を得られないという局面をよく見かけるようになりました。

 レコード業界もそうですが、そこをどう乗り越えるかがこれからの時代の経営の重要な課題ではないかと思われます。

 しかし、ミスター・ミュージック・マンとも言うべき石坂敬一氏、「いつも心に太陽を、というのが音楽」、いいことを言いますね。

 

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