これぞ隠れた名曲。直枝政広「BUFFALO」(「ロック画報(24)」付録CDより)(M)
「BUFFALO」は、インディーズのBUMBLEBEE(熊ん蜂) RECORDSから、直枝政広のソロ・アルバム「ホプキンス・クリーク (Hopkins Creek)」(2000年)が発売された時に、店舗限定の特典カセット「愛ゆえに、鉄」に、「月にかかる息」という曲とともに収録されていたものらしい(このサイトを見ると、どうもレコード店ごとに4つのカセットがあったようです)。
ステージでも、ロック画報にも書かれている2005年12月のカーネーションの渋谷AX公演等、たまにしか歌われないものらしいとのこと。
「BUFFALO」は、エレキ・ギター弾き語りのちょっと演歌調の曲ですが、何と言っても詩が素晴らしい。
河を渡るバッファローと、ちょっと疲れながらも前に進もうとする自分を対比した、哀愁に満ちながらも洗練されたスケールの大きさを感じさせる詩は、人生の折り返し地点を過ぎたおじさんの心を締め付けます。
谷村新司、長淵剛の世界と近いようでありながら、おそらく直枝政広(直枝政太郎)でないとできない洒落た演歌ロック、彼にはこれからもこういう方向にもどんどん進んでもらいたいなと心より思います。
ところで、BUMBLEBEE RECORDSのサイトを見ていたら、直枝政広のプロフィール欄に、「2010年 『HOPKINS CREEK(Deluxe Edition)』発売予定」との記載が。
おそらく冗談だと思いますが、もし実現するのならば「BUFFALO」はもちろんのこと、レコード店ごとの4つのカセットの音源を、全部ボーナス・トラックとして収録してほしいですね。
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コメント
筋金入りのIです。
ロック画報は所有しておりますが、付録CDは真剣に聴いておりませんでした…
確かにおっしゃる通り、直枝さんの素晴らしさの半分は詩かもしれませんね。
2004年に家族四人で行った九段会館のライブの時には、限定版の直枝政広詩集をくばっておりました。
そんなロッカー、いませんよね、他に。
投稿: C3PAPA | 2008年8月 4日 (月) 17時38分
Iさん、コメントありがとうございました。
直枝政広の詩には、スガシカオと通じるものを感じます。
もっとも、直枝政広の方が妄想度が強いですが。
そういえば、蔵出、ありがとうございました。
例のものは、再発等の際にボーナストラックにでもしてくれたらうれしいですが(笑)。
投稿: Accounting&Music | 2008年8月10日 (日) 01時07分
カーネーションの隠れた名曲として、
『カーネーション』と『長い休日』も
よろしく!!
ちなみに私が思う直枝氏の詞の名作は
『あの日どこかで』
『センチメンタル』
だと思っています。
投稿: tommy sasuga | 2008年8月12日 (火) 22時05分
tommy sasugaさん、コメントありがとうございます。
筋金入りの方の前で、うかつなことは言えませんね。
『長い休日』は、オムニバスの「Smells Like Teenage Symphony」
http://www.carnation-web.com/cd/teenage.html
のみ収録なのですね。
『カーネーション』は何に収録されているのでしょうか?
投稿: Accounting&Music | 2008年8月18日 (月) 00時28分
『カーネーション』は、2004年のカーネーション20周年記念コンサート@九段会館
で売られていた限定7曲入りシングルに収録されてます。
ファン投票1位らしいのですが、実は【耳鼻咽喉科】時代の作品らしいのです。
疾走感あふれる名曲です。
でもなぜ、ファンは知ってんのか?
投稿: tommy sasuga | 2008年8月19日 (火) 11時01分
tommy sasugaさん、コメントありがとうございます。
直枝政広のお金を出すだけでは手に入らない、
マニア心をくすぐる音源公開の手法、
さすがに最強のリスナー・ミュージシャンですね。
そのうちぜひ聴かせてください。
投稿: Accounting&Music | | 2008年8月26日 (火) 02時00分