さりげなく発売されたロン・セクスミス(Ron Sexsmith)の最高作。ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)「Exit Strategy of the Soul」(M)
Amazon.co.jpからのメールで知りましたが、ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)の約2年ぶり、ソロ名義での通算10枚目となる「Exit Strategy of the Soul 」(2008年)が7月8日に発売されました。
ただでさえ地味なロン・セクスミス(Ron Sexsmith)の、直訳するならば「魂の出口戦略」と題された「Exit Strategy of the Soul」、久しぶりのインディーズ、アメリカはノース・カロライナのYep Roc Records からの発売で日本発売は未定。
地味さに拍車がかかってしまうのではと心配されましたが、ホーン・セクションやピアノを多用したマーティン・テレフェ(Martin Terefe)のプロデュースが光る、ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)の最高作といっていい素晴らしい出来です。
ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)は、1964年生まれのカナダのシンガー・ソング・ライターで、カナダのトロントで郵便配達人をしながら創作活動を続けていたことでも有名。
1995年に発表した、ソロ名義での1枚目「Ron Sexsmith」は、プロデューサー:ミッチェル・フルーム(Mitchell Froom)、エンジニア:チャド・ブレイク(Tcad Blake)の黄金コンビが関与し、エルビス・コステロ(Elvis Costello)等に大絶賛され、彼の最高作とする人が今でも多いかと思われる傑作。
You Tubeにアップされた1曲目「シークレット・ハート(Secret Heart)」のプロモーション・ビデオ。この曲は本当に名曲ですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=fYrX3SOf6ds
ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)のプロデューサーとしては、ミッチェル・フルーム(Mitchell Froom)が、1枚目「Ron Sexsmith」(1995年)の他にも、2枚目「アザー・ソングス(Other Songs)」(1997年)、3枚目「ホエア・バウツ(Whereabouts)」(1999年)、そして前作の「タイム・ビーイング(Time Being)」(2006年)にも関与し、やはり一番有名でしょう。
しかし、5枚目「コブルストーン・ランウェイ(Cobblestone Runway)」(2002年)、6枚目「リトリーヴァー(Retriever)」(2004年)、そして10枚目の本作「Exit Strategy of the Soul 」(2008年)に関与した、スウェーデン出身でロンドンで活躍するマーティン・テレフェ(Martin Terefe)は、ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)に対しては、ミッチェル・フルーム(Mitchell Froom)をも凌ぐ名プロデューサーぶりではないでしょうか?
実は、私的には、ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)の今までの最高作は、6枚目「リトリーヴァー(Retriever)」(2004年)。
「Exit Strategy of the Soul 」にも通じますが、柔らかで温かみのあるサウンドは、ミッチェル・フルーム関与作品と一味違う魅力。
You Tubeにアップされた「リトリーヴァー(Retriever)」関連映像。
3曲目「ノット・アバウト・トゥ・ルーズ (Not About To Lose)」のライヴ。この曲も本当に名曲。
http://jp.youtube.com/watch?v=3_MhfbyweJk
8曲目「ホワットエヴァー・イット・テイクス (Whatever It Takes)」のプロモーション・ビデオ。
http://jp.youtube.com/watch?v=WS0HNg9-jnM
ところで、ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)の公式サイトには、「Exit Strategy of the Soul 」についての解説が掲載されており、同じものがMyspaceにも転載されています。
それによると、「リトリーヴァー(Retriever)」がストレートな60年代スタイルのポップ・アルバムであるのに対し本作はもっと古いスタイルでラフなものであること、ピアニストであるミッチェル・フルームの前では弾きにくかったが本作では自分でピアノをたくさん弾いていること、マーティン・テレフェの助言によりキューバに飛びホーン・セクションを加えたことなど、ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)による制作に関する逸話が掲載されています。
私は、とにかく1曲目のロン・セクスミス(Ron Sexsmith)のスキャットがフューチャーされたインスト曲の気持ち良さにノック・アウトされました。
なんだか、曙そっくりになってきたような気もする優しき男、ロン・セクスミス(Ron Sexsmith)の素晴らしい最新作、どうかお聴き逃しなく。
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