自分に音楽の才能があったらこんな音楽がやりたかった。オウズリー(Owsley)「カミング・アップ・ローセズ(Owsley)」(M)
今回、オウズリー(Owsley)をご紹介しようと思ったきっかけは、買いそびれていた、ザ・セマンティクス(The Semantics)「パワービル(Power Bill)」(1996年)を、最近、購入したため。
ザ・セマンティクス(The Semantics)は、ベン・フォールズ・ファイヴ(Ben Folds Five)のベン・フォールズ(Ben Folds)の紹介で出合ったオウズリー(Owsley)とミラード・パワーズ(Millard Powers)の2人が1990年代に結成したバンド。
「パワービル(Power Bill)」は、2人がドラマーとしてリンゴ・スターの息子のザック・スターキー(Zak Starkey)の手を借りて製作したアルバムで、アメリカではお蔵入りになってしまったらしいのですが、コーネリアス(Cornelius)が導火線となり火がついた、当時のベン・フォールズ・ファイヴ人気のせいか、なぜか日本だけで発売。
今回初めて、聴いてみましたが、オウズリー(Owsley)より荒削りですが、やはり「趣味オンナジ」のご機嫌なメロディアス・ロックン・ロールで、快感、快感。
「カミング・アップ・ローセズ(Owsley)」は、ザ・セマンティクスで挫折を味わったオウズリー(Owsley)が、セッション・ワークで貯めた資金でナッシュビルの自宅にスタジオを作り、2年以上の時間をかけて練りに練り上げた珠玉のポップ・ロック・アルバム。
3曲目「カミング・アップ・ローセズ(Coming Up Roses)」、5曲目「ザ・スカイ・イズ・フォーリング(The Sky Is Falling)」は、「パワービル(Power Bill)」には収録されていたものの練り直しで、より良くするのに手間隙を惜しまない仕事ぶり。
究極のメロディーでないと気がすまないというメロディー、1年以上かけて書くという歌詞、どれもが練りに練り上げられていますが、このアルバムで特筆すべきはギターのカッコ良さ。実に良く考えられたギター・サウンドだと思います。
日本盤ライナーの伊藤なつみ氏のインタビューによると、「僕はスターの座に着くよりも、人々を音楽で感動させ、彼等に人生の喜びを与えたい。多くのアーティストが僕の人生を豊かなものにしてくれたようにね。」と語るオウズリー(Owsley)。
彼から届けられる喜びを得るには、入手できるうちに入手していただきたい「カミング・アップ・ローセズ(Owsley)」、伊藤なつみ氏の素晴らしい解説付の日本盤で今のうちにいかがでしょうか?
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