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壮大なるアメリカ音楽絵巻、昔No.4。ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)「ジャンプ!(Jump!)」(M)

H200728jump 既に続けてご紹介しているように、2007年にワーナー時代の5作品が紙ジャケ再発されたヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)。

 今回は、残りの作品をご紹介したいと思いますが、まずは、1984年に前作「ヤンキー・リーパー(Clang Of The Yankee reaper)」から8年ものブランクを経て発売されながら、発売当時も傑作との声も高く、ファンから喝さいを浴びた「ジャンプ!(Jump!)」。

 アメリカ南部に伝わる民話集「アンクル・リーマス(Uncle Remus:His Songs and His Sayings)」をテーマに、ヴァン・ダイク・パークスのマジカルなオーケストレーションが縦横無尽に飛び交います。

 以前の記事で、オランダのヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)のドキュメンタリー番組をご紹介しましたが、なぜだろうと思っていたところ、「ジャンプ!(Jump!)」の長門芳郎氏の日本盤ライナー・ノーツによると、「ジャンプ!(Jump!)」はオランダでベスト5に入るヒットになったとのことであり、なるほどです。

H2007278  「ジャンプ!(Jump!)」が発売した直後ぐらいから、日本の当時の若手ミュージシャンの間でも、ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)&ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)の再評価が活発化(その後の「渋谷系」の再評価と対比するならば第1次再評価か)。

 左は、細野晴臣のノンスタンダード(NON-STANDARD)・レーベルから発売された、戸田誠司率いるShi-Shonenの「シンギング・サーキット(Singing Circuit)」(1985年)で、ビーチ・ボーイズ(Beach Boys)のスマイリー・スマイル(Smiley Smile)からの影響大

 同世代の私が、ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)&ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)の良さが解りだしたのもちょうどこの頃。

 1988年には、ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)が初来日。

 以前にもご紹介したYou Tubeにアップされた来日時の映像をもう一度ご紹介。

 MY COUNTRY ~BATTER UP

   http://jp.youtube.com/watch?v=125VH8zvbug&feature=related

 ジヤンプ(Jump!)

   http://jp.youtube.com/watch?v=fQui27FndKE&feature=related

 カム・アロング(Come Along)

   http://jp.youtube.com/watch?v=JTLQOwZages&feature=related

H2007278tokyo_rose

 そして、初来日にインスパイアされたのか、1989年には近代日米関係にまつわる歴史的・文化事象をテーマにした「東京ローズ(Tokyo Rose)」なるアルバムを発表。

 発売当時は、日本人から見ると日本人に見えない東洋人女性がモリでクジラを突こうとしているジャケットといい、勘違い的(というより挑発的?)日本趣味に、日本では不評。

 私も、当時は変なアルバムだなぁと思っていましたが、今聴くと、スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)の現実的妄想的世界にすごく近いかもしれません。

H2007278moonlighting  ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)&ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)「オレンジ・クレイト・アート(Orange Crate Art)」(1995年)とともに、今回の再発には含まれませんでしたが、1998年には、ムーンライティング~ライヴ・アット・ザ・アッシュ・グローヴ(Moonlighting~Live at the Ash Grove)」というライヴ盤を公表。

 「ジャンプ!(Jump)」や、「オレンジ・クレイト・アート(Orange Crate Art)」のヴァン・ダイク・パークス独唱版が、マジカルなオーケストレーションとともに楽しめます。

 今回、紙ジャケ再発された5枚ですが、残念ながら最新デジタル・リマスターではないのですが、なぜだかわかりませんがすごく音が良いと思います。

 小倉エージ氏の大変熱い解説付のものは特にですが、すでにCDをお持ちの方もぜひ検討されてみてはいかがでしょうか?

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コメント

【Jump!】は素晴らしいアルバムです。

非常に高い音楽性を持ちながらもウキウキするような
雰囲気に仕上がってます。

そしてこの作品でのヴァンダイクパークスの唄声が
なんといえず味があります。

よくヴァンダイクパークスといえば【ソングサイクル】と
言われますが、お薦めの1枚は、この【Jump!】ですね。

投稿: tommy sasuga | 2008年7月30日 (水) 22時46分

tommy sasugaさん、コメントありがとうございます。
「ウキウキするような雰囲気」、同感です。
純粋に楽しい音楽として聴けますね。

投稿: Accounting&Music | 2008年8月 3日 (日) 21時44分

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