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遂に紙ジャケ・再発!知る人ぞ知る極上ポップ・ロック・バンドNo.3。ビー・バップ・デラックス(Be Bop Deluxe)「モダン・ミュージック(Modern Music)」(M)

H200702modern_music_2  既にご紹介のように、知る人ぞ知る極上ポップ・ロック・バンド、ビル・ネルソン(Bill Nelson)率いるビー・バップ・デラックス(Be Bop Deluxe)のオリジナル・アルバム全作品が、遂に6月25日に紙ジャケ・再発。

 全英17位、全米96位にチャート・インした前作の「炎の世界(Sunburst Finish)」と同年に、たたみかけるようにリリースされた、4作目「モダン・ミュージック(Modern Music)」(1976年)は、時代をいち早く先取りした近未来SF的趣味と見事な構成が光る彼らの最高作であるとともに、当時のアナログB面だった「モダン・ミュージック(Modern Music)」組曲は、音楽にとりつかれてしまった私にとってはテーマ・ソングのような思いれのある曲です。

 「モダン・ミュージック(Modern Music)」の特徴は、ジャケットを見てもわかるように、時代をいち早く先取りした近未来SF的趣味。

H200702_3  ライヴ盤「ライヴの美学(Live! in the air age)」(1977年)も発売された、「モダン・ミュージック(Modern Music)」発売後のイギリス・ツアーでは、1927年の映画「メトロポリス(Metropolis)」をステージ上で上映するなど、後の映画「ブレード・ランナー(Blade Runner)」(1982年)の世界的大ブレークに先駆け、 いち早く近未来SF的世界に着目したビル・ネルソン(Bill Nelson)のアート感覚はもっと評価されても良いはず。

 今回のボーナス・トラックには、過去の芸術の徹底破壊と機械化によって実現された近代社会の速さを称えるという、20世紀初頭にイタリアを中心として起こった前衛芸術運動である「未来派」(Futurismo、Futurism)をモチーフにした、「フューチャリスト・マニフェスト(Futurist Manifesto)」などという曲も収録.され、ここでも坂本龍一「未来派野郎」(1986年)を10年先駆ける先見性を発揮。

 「モダン・ミュージック(Modern Music)」の音楽も、フェイザーやフランジャーを多用した、近未来SF的趣味的なスペイシーなサウンドが特徴ですが、何と言ってもメロディーの美しい曲が多く、流れるような構成のトータル・アルバムとしての完成度も光ります。

 特に、当時のアナログB面だった7曲目から12曲目にかけての「モダン・ミュージック(Modern Music)」組曲の構成は見事。

 12曲目「モダン・ミュージック(リプリーズ)(Modern Music (Reprise) 」の「Modern Music on my radio・・・(ラジオから流れてくるモダン・ミュージック・・・)」という歌詞が再度聞こえてくるあたりは、何回聴いても胸を締め付けられます。

 「Please don't let them steal your heart away From me・・・(どうか心までは奪われてしまわないで)」と続く歌詞は、まるで音楽にとりつかれてしまった私のことが歌われているようで、自分のテーマ・ソングのように聞こえます。

 アナログ盤ラストの15曲目がまた、「ミュージックは魔法の調べ(Make the Music Magic)」という曲なのも、音楽にとりつかれてしまった者にはたまりません。

 You tubeにアップされた、「モダン・ミュージック(Modern Music)」関連映像。

 11曲目「ヒューマノイド・サム(Dance of the Uncle Sam Humanoids )」~12曲目「モダン・ミュージック(リプリーズ)(Modern Music (Reprise) 」の本アルバム「白眉」部分のライヴ。

  http://jp.youtube.com/watch?v=dNvGeqj2R4M

 アップしてくれたアメリカ合衆国のdagoochさんに感謝。

 6曲目「情念の残り火(Bring Back the Spark )」のライヴ。

  http://jp.youtube.com/watch?v=05S7FNkyW6s

 14曲目「ターミナル街の出来事(Down on Terminal Street)」のライヴ。

  http://jp.youtube.com/watch?v=id9TgV4gxvk

  ビル・ネルソン(Bill Nelson)のとなりのもう一人のギタリストは誰?

 その愛着度ゆえ、ついつい力がこもってしまう「モダン・ミュージック(Modern Music)」、これはもっと多くの人にぜひ聴いてもらいたいアルバムです。

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