読むのが追い付かない恐るべき執筆力。「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践」
「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践」は、勝間和代公認会計士のビジネスでの考え方について書かれた本。
以前にご紹介した「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」のような、USBにつながる万歩計、ペダルを引く時にも加速するSPDペダル、心拍数でカロリーが自動計算できるHEART RATE MONITOR等のメカを駆使した、勝間和代公認会計士のぶっ飛んだ仕事術の最新情報を期待すると肩透かしに会います。
本書で、勝間和代公認会計士は、ビジネス思考力を
1.ビジネスの場を中心として
2.限られた情報と限られた時間の中で
3.より適切な推論・判断を行い
4.より適切な行動を起こすことで
5.より高い付加価値を生み出す能力
という5つの要件で定義しています。
そして、特に、「4.より適切な行動を起こすことで」について、「結果がうまくいかなかったらどうしようと迷うから」「多くの人が、ここの実行の部分をさぼる」とし、「逆に言えば、行動さえできれば、圧倒的に他者より優位に立てる」とし、「額にも身体にも汗して動くのが、ビジネス思考力」とします。
この点は、正に同感です。成功している中小企業の社長を見ていても、結果はともかくまずは動いて見て、試行錯誤の中で体で成功法を会得して行くタイプが多いと思います。
私自身も、特に独立開業してからは、まず「行動さえできれば、圧倒的に他者より優位に立てる」というのを、常に体感・実践してきました。でも、それでも、気をつけないと、「行動さえできれば」というのがすぐにおろそかになって行くのですけれども・・・。
今回は、度肝を抜くようなハイパー振りは感じられませんでしたが、勝間和代公認会計士の的確な分析力と理路整然とした語り口が気持ちいビジネス書です。
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