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愛すべきAOR野郎、片寄明人。GREAT 3 (グレイト・スリー)「METAL LUNCHBOX」(M)

H200620metal_lunchbox_2  昨年(2007年)11月に、GREAT3(グレイト・スリー)の初期アルバム4作品が紙ジャケ、リマスターで再発されました。

 中でも、2枚目「METAL LUNCHBOX 」(1996年)は、ジャケット写真、言動、サウンドのハードかつマッチョなイメージ、それと相反する片寄明人(かたよせあきと)のメロウなソング・ライティングが渾然一体となった、当時の私の愛聴盤。

 確か当時、どんなにハードに突っ張っても、どうしてもきれいなメロディーしか書けないと自虐気味に語っていた、愛すべきAOR野郎、片寄明人の美しくも屈折?したメロディ・センスをお楽しみください。

  GREAT3(グレイト・スリー)は、当時珍しかった60~70年代アメリカン・ロック指向のバンド、ロッテン・ハッツ(1992年メジャー・デビュー)を脱退した、片寄明人(Vo、G)、高桑圭(Vo、B)、白根賢一(Vo、D)が結成した、1995年メジャー・デビューの3人組ロック・バンド。

 GREAT3は、グランジ風味の初期から、シカゴ音響派風味の後期を通じて、何といっても片寄明人の美しくも屈折?したメロディ・センスがその魅力。

H200620the_best_of_jaor_mellow_3  片寄明人は、ミュージック・シェルフのサイトでも公言していますが、10代はじめの頃にリアルタイムでパンク・ニューウェーブの洗礼を受けながらも、「メロディーの美しい音楽」をこそこそ愛聴していたという、筋金入りの(元隠れ)AORファン。

 以前の記事にも書きましたが、AORは、どうも和製英語らしい「Adult Oriented Rock(大人向けロック)」の略で、ボズ・スキャッグス、ボビー・コールドウェル、ルパート・ホルムズなどに代表される、メロウな音楽。

 左写真は、片寄明人が選曲した日本のAORのコンピレーション・アルバム、「THE BEST OF J-AOR MELLOW 」(2004年)。

 大瀧詠一「A LONG VACATION(ア・ロング・バケイション)」(1981年)で有名な、永井博の素晴らしいイラストのジャケットのこのアルバム、片寄明人の選曲がすごく面白いのでご覧あれ。

DISC1

1. SHADOW CITY / 寺尾 聰
2. 都会 / 大貫妙子
3. Still I Love You / 安部恭弘
4. 誰より好きなのに / 古内東子
5. 接吻 / オリジナル・ラブ
6. 夜風のインフォメーション / 濱田金吾
7. Candy / 具島直子
8. エイリアンズ / キリンジ
9. MADONNA 49 / 片寄明人
10. こぬか雨 / 伊藤銀次
11. My Spinning Wheel / DOOPEES
12. SAY GOODBYE / 佐藤博
13. 朝のドライブ / EPO
14. スタジオ・ミュージシャン / ムーンライダーズ

15. 頬に夜の灯 / 吉田美奈子

DISC2

1. ONO / GREAT3
2. December Song / 加藤和彦
3. Best Drop / SPIRITUAL VIBES
4. Diary / 佐橋佳幸
5. ベステン ダンク / 高野寛
6. FLYING SANTA CLAUS / 村田和人
7. Be Yourself / LOGIC SYSTEM
8. My Eye's On You / SING LIKE TALKING
9. FOOLS / EL-MALO
10. 新しい風 / 岩下清香
11. 一人のままで - There's No Shoulder - / 稲垣潤一
12. 摩天楼ブルース / 山本達彦
13. テールライト / 桐ヶ谷仁
14. Fascination / 門あさ美
15. Reach Out / 彩恵津子

16. Saravah! / 高橋幸宏

 個人的には、スタジオ・ミュージシャン / ムーンライダーズ、Saravah! / 高橋幸宏 に我が意を得たりという感じですが、 「メロディーの美しい音楽」の目利き、片寄明人の確かな「自分の耳」に心より敬服。

 GREAT3METAL LUNCHBOX 」(1996年)ですが、今聴き直して見ても、ハードさとメロウさが渾然一体となった大傑作です。

 ビーチ・ボーイズ風のメロウな1曲目「崖」に始まり、ファンキーなシャッフルの2曲目「マイクロ・マシーン」と、バラエティ豊かな楽曲が流れるように展開して行きます。

 ところで、本再発盤には、ボーナス・トラックとして、トッド・ラングレンの率いたザ・ナッズの「OPEN MY EYES」の素晴らしいカヴァーが収録されていますが、ハードさとメロウさの渾然一体というのは、トッド・ラングレンに近いものがあるかもしれません。

 新譜で発売された1996年は、当然にCD全盛時代で、紙ジャケに果たして意味があるのか不明ですが、GREAT3の公式サイトで片寄明人が心を込めてリマスターしたと明言している再発「METAL LUNCHBOX」、初めての方はもちろん、GREAT3の以前からのファンの方にもお勧めです。

 

 

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