壮大なるアメリカ音楽絵巻、今No.3。スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)「Songs for Xmas」(M)
「Songs for Xmas」ですが、2時間超42曲の5枚のCDもヴォリューム満点ですが、おまけも満載。
アメリカのアニメーターTom Eatonのイラストの5枚のCDジャケット、ステッカー・シート、スフィアン親子4人の記念写真ポスター、アメリカの作家RICK MOODYのX’MASエッセイやコード譜付歌詞が掲載された40ページのブックレットなど。
2002VOL.ⅡはINTERACTIVE CDで、オリジナル曲「Put The Lights On The Tree」のTom Eaton作アニメーション・ビデオも楽しめる。
これで、2枚組CD程度のお値段はお買い得です。
You Tubeにアップされている「Put The Lights On The Tree」の楽しいアニメーション・ビデオ。
http://jp.youtube.com/watch?v=OYQFeZFLyM4&feature=related
山下達郎は、彼が愛するザ・ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンド」の最も優れた点として、「最新」や「流行」といった呪縛から真に逃れ得た「超然」とした音楽でありながら、排他的な匂いが感じられないことを挙げていましたが、「Songs for Xmas」を聴いているとスフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)の音楽にも同じことを感じます。
スフィアンは、現在まで7枚アルバムを出しており、当ブログでご紹介していないその他を簡単にご紹介。
アルバム・デビューは、継父ローウェルと一緒に始めたアズマテック・キティ・レコード(Asthmatic Kitty label。ぜんそくの子猫レーベル?)からの「A Sun Came 」(1999年)。
左写真は、Stephen Halkerのイラストのジャケットに差し替えられ、2003年に再発売されたリマスター盤。
デビュー時から、スフィアン節は全開。
2枚目のアルバムは、「Enjoy Your Rabbit」(2001年)。
中国の黄道十二宮の動物をテーマにした、歌無のエレクトロニカの異色作。
想像力というか妄想力は、スフィアンだけれども、いわゆるスフィアン節のサウンドとは相当異なるのでご注意を!
継父からは、歌詞とメロディがある曲を書きなさいと注意を受けたらしい。
アメリカ50州のそれぞれのためにアルバムを作るという壮大なプロジェクト「THE 50 STATES」の1作目にして、3枚目のアルバム「ミシガン(Greetings from Michigan: The Great Lake State )」(2003年)をはさみ、4枚目が、「THE 50 STATES」とは関係ない、「Seven Swans」(2004年)。
スフィアンのアルバムの中で、最もシンプルな、弾き語り調の作品。
もちろんクオリティーは高いのですが、私的には、「THE 50 STATES」を早く進めて欲しいという感じもいたします。
2006年までに、7枚のアルバムを発表したスフィアンですが、2007年以降は、「トリビュート・トゥ・ジョニ・ミッチェル(A Tribute to Joni Mitchell)」と、ボブ・ディラン伝記映画のサントラ「アイム・ノット・ゼア(I'm Not There)」に参加したものの、オリジナル・アルバムがありません。
そろそろ、「THE 50 STATES」の3作目を作らないと時間がないと思いますがいかがでしょうか?
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