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ロバート・パーマー、最後の咆哮。ロバート・パーマー(Robert Palmer)「ドライヴ(DRIVE)」(M)

H200610  以前に当ブログでも書きましたが、ザ・パワー・ステーション(The Power Station)以後のロバート・パーマー(Robert Palmer)は、私にとっては今ひとつの印象で、いつしか、新譜もノー・チェックに。

 今回、改めて全オリジナル・アルバムを聴きなおしてみましたが、買いそびれていた遺作、「ドライヴ(DRIVE)」(2003年)が実にカッコ良くてびっくり。

 ニューオーリンズ・ファンクで幕が上がり、ブルースで幕が降りる、ロバート・パーマーの音楽人生の終着点にふさわしい傑作です。

 

H200610hellhound_on_my_trail  ロバート・パーマーの遺作、「ドライヴ(DRIVE)」(2003年)は、ブルースがテーマのアルバム。

 左写真のロバート・ジョンソンへのトリビュート・アルバム、「ヘルハウンド・オン・マイ・トレイル~ロバート・ジョンソン・トリビュートHellhound on My Trail: Songs of Robert Johnson)」(2001年)で、「子牛のブルース(Milkcow's Calf Blues)」をカヴァーしたのが、きっかけらしい。

 同曲は、「ドライヴ(DRIVE)」にも収録。

 「ドライヴ(DRIVE)」の1曲目、「ママ・トーク・トゥ・ユア・ドーター(Mama Talk To Your Daughter)」で、とにかくぶっ飛ぶ。

 がなりたてるようなヴォーカルと、歪気味のメーター振り切れ状態の録音が実にワイルドでカッコいい。そう、この感覚は、以前にご紹介したロバート・パーマー「メイビー・イッツ・ライヴ(MAYBE IT'S LIVE)」の「スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー(Sneakin' Sally Through The Alley)」等に通ずるファンキーさ。

 You Tubeに、「ドライヴ(DRIVE)」製作時のインタビューがアップされています。

 http://jp.youtube.com/watch?v=3JUake0bed0

 ちょっと、顔がむくんでいる気もいたしますし、飲みすぎでは・・・。

  ところで、現在は少々入手しにくいようですが、「ドライヴ(DRIVE)」の日本盤は、宮子和眞氏による愛情あふれるライナー・ノーツが素晴らしいです。

 「ロバート・パーマーの非凡な点は、どんな音楽を吸収しても、ただその音楽にリスペクトを示すだけでなく、何かプログレッシヴな要素をはらみながらその音楽を自身の色に染め上げていく、そのセンスにこそある。ニューオーリンズそのものや、アフリカそのものや、ヘヴィ・メタルそのものには決してならず、いつもロバートのフィルターが通された音楽が、そこで鳴っているのだ。」という宮子和眞氏の指摘は、ロバート・パーマーの魅力を実に的確に表していると思います。

 私もそうでしたが、ロバート・パーマー・ファンで「ドライヴ(DRIVE)」をチェツクされていない方がいらしたら、ぜひお試しになられたらいかがでしょうか?できれば、日本盤で・・・。

 

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コメント

久しぶりにロバート・パーマーがとりあげられていて嬉しかったです。「リップタイド」以降のRPについてですが、僕は師匠よりもファン歴が浅いせいか、結構好きです。
 特に「へヴィ・ノヴァ」はその後の来日公演も見たこともあり、思い入れがあり、90点あげちゃいます。次の「DON'T EXPLAIN」もボリュームたっぷりで90点、「RIDIN' HIGH」は40点、「HONEY」はなかなか好きで80点、「リズムアンドブルース」は何だか自分の好きなRPらしくなく60点、次のパワステ第2弾は・・・50点って感じです。
 「ドライブ」は訃報の落胆からかあまりまともに聞けませんでした。もう1度しっかり聞いてみたいと思います。
 ちなみに僕のフェイバリットは「SOME PEOPLE」、「PRIDE」ですが、無人島にベスト以外で1枚となると、RP幕の内弁当的な「DON'T EXPLAIN」もいいかなと思っちゃいます。

投稿: tak | 2008年6月12日 (木) 11時18分

takさん、コメントありがとうございます。
「ロバート・パーマーはやっぱりアイランド時代だね。」というおじさんの昔話なぞ聞き流してやってください。
でも、「SOME PEOPLE」が好きというのは渋いですね。
私も、今回聴きなおしてもっとも評価が上がったのが、「SOME PEOPLE」でした。

投稿: Accounting&Music | 2008年6月15日 (日) 03時27分

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