原油価格高騰!「ガソリンでできた世界にマッチをかかげながら」というタイトルが身にしみる。ルーク・テンプル(Luke Temple)「ホールド・ア・マッチ・フォー・ア・ガソリン・ワールド+2 (Hold a Match for a Gasoline World+2)」(M)
日本経済新聞によると、6日のニューヨーク原油先物相場は一時1バレル139.12ドルまで上昇し、5月22日に付けた最高値(135.09ドル)を大幅に更新。
主要8カ国(G8)と中印韓3カ国によるエネルギー相会合が7日、青森市で開幕し、高騰が続く原油価格について「異常であり、消費国、産油国双方の利益に反する」との共同声明を採択。
「ガソリンでできた世界にマッチをかかげながら」というタイトルが、今、実に身にしみる、ルーク・テンプル(Luke Temple)「ホールド・ア・マッチ・フォー・ア・ガソリン・ワールド+2 (Hold a Match for a Gasoline World+2)」(2005年)。捻りの効いたソング・ライティングが印象的な好盤です。
坂本麻里子氏の日本盤ライナーノーツを参考に、ルーク・テンプルのプロフィールをご紹介すると以下の通り。
ルーク・テンプル(Luke Temple)は、マサチューセッツ州セーラム生まれのアメリカのシンガー・ソング・ライター。ボストンのアート・スクールで5年間絵画を専攻した後、ニューヨークで音楽活動を本格化。
2004年に自主制作・発表した、左写真の4曲入EP「Luke Temple」が、ニューヨークのアンダー・グランドで評判に。
すると、シアトルのミル・ポンド・レコーズ(Mill Pond Records )からのオファーがあり、2005年に「Hold a Match for a Gasoline World」で、30歳で遅咲きのアルバム・デビュー。
ジャケットも異なる、「ホールド・ア・マッチ・フォー・ア・ガソリン・ワールド+2 (Hold a Match for a Gasoline World+2)」は、Pヴァインレコードによる日本企画盤で、「Hold a Match for a Gasoline World」に同盤未収録の4曲入EP「Luke Temple」からの2曲をプラスしたもの(よって4曲入EPの曲は全曲収録)。
スティーリー・ダンにも例えられる捻りの効いたソング・ライティングが実に心地よく、特に1曲目「Someon、Somewhere」が良い。
日本でも、以前に当ブログでもご紹介しましたが、高橋健太郎氏が、2005年のSXSW(South By South West)のサイトから、750曲をダウンロードし、1週間ほどかけて聞いて、その中からルーク・テンプルとジェスカ・フープを発見し、早くから注目。
You Tubeにアップされている7曲目「Private Shipwreck」の動画。
http://jp.youtube.com/watch?v=DaFMj01xuHc&feature=related
2007年には、セカンド・アルバム「Snowbeast」を公表しましたが、残念ながらこちらは日本未発売。
エレクトロニカやエスニックな要素が盛り込まれたより多彩なサウンド。
こちらも、1曲目の「Saturday People」が特に良い。
ただし、私の好みから言わせていただくと、1枚目の方が捻りの効いたソング・ライティングの妙がより楽しめるという印象。
You Tubeにアップされている1曲目「Saturday People」のライブの動画。
http://jp.youtube.com/watch?v=ywo_94XNNZI&feature=related
ジェントルながらにじみでる強い意志、バンジョーの弾き語りが得意なことなど、スフィアン・スティーヴンス (Sufjan Stevens)とも似ていますね。
「ガソリンでできた世界にマッチをかかげながら」生きざるを得ない私たちですが、せめて、ルーク・テンプル(Luke Temple)の変幻自在のソング・ライティングを楽しもうではありませんか?
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