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ストレンジなサウンドのシンガー・ソング・ライターが今面白い。クレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons) 「The Movie」(M)

H200527clarethe_reasons 当ブログにコメントいただいているK2さんのサイト「Club K2」で、同じくコメントいただいているtommy sasuga さんが自身のコーナー「FREAK FREAK FREAK!!」で、大絶賛していたのでさっそくチェツクしてみたクレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons )「The Movie」。

 クレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons)は、白人ブルース・シンガー、ジェフ・マルダー(Geoff Muldaur)を父に持つ(マリア・マルダーは母ではないらしい)シンガー・ソング・ライター、クレア・マルダー(Clare Muldaur)のプロジェクト。ストリング・セクションが全編に大活躍するノスタルジックなサウンドに、フワフワした歌が浮遊し、実に気持ちいい世界が広がります。

H200527bentley_circle_2

 クレア・マルダー(Clare Muldaur)は、若干9歳で伝説的女性ブルース・シンガー、ベッシー・スミスにのめり込むなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックの探究者である父親とほとんど一致する激渋趣味らしい。

 左写真は、クレア・マルダー(Clare Muldaur)名義の1stソロ・アルバム、「スウィートハート(Sweetheart)」(2001年)、日本発売有。フェアーグランド・アトラクションに例えられる、ちょっとオールド・タイミーなバンド・サウンド。

H200527sweetheart さらに、左写真は、クレア・マルダー(Clare Muldaur)名義の2ndソロ・アルバム、「ベントレー・サークル(Bentley Circle)」(2003年)、日本発売有。1stと同じくオールド・タイミーながら、より弾き語り的なサウンド。

 私の好みで言わせていただくと、どちらもストレンジさが不足しており、クレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons )「The Movie」を聴かなければ素通りしてしまいそう。

 そして、2007年に発売されたのが、クレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons)名義の 「The Movie」、日本未発売。

 何と言っても、まずは1曲目の「Pluto」とラスト11曲目「Pluton」が気持ちい。

 You TubeやMy Spaceにアップされている「Pluto」のプロモーション・ビデオがまたよく出来ておりお試しを。

 http://www.youtube.com/watch?v=ptgSD2ilzEo&feature=related

 クレア・マルダー(Clare Muldaur)名義のアルバムとかなり印象の異なるストレンジさは、どうも、公私ともどものパートナーで、1stソロから徐々に関与度を増し、遂に「The Movie」では夫婦で共同プロデューサーとして名を連ね、全曲のアレンジに関与するフランス人ヴァイオリニスト、オリヴィエ・マンション(Olivier Manchon)によるものではないかと推測。

 このアルバムのもうひとつの聴きどころは、そのスケールの大きさで対比されることの多い、アメリカ音楽界の新旧のモンスター、スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)とヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)のニア・ミス。

 スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)は2曲目の「Nothing/Nowhere」で唯一無二のウィスパー・ヴォイスでクレア・マルダー(Clare Muldaur)とデュエット、ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)は9曲目の「Love Can Be a Crime 」で味わい深いピアノを披露。

 なお、内ジャケットの喜多屋の純米酒は、寿司好きのオリヴィエ・マンション(Olivier Manchon)の趣味によるものらしい。中国語の新聞が一緒に写っているのは、ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)譲りのハリウッド勘違い東洋趣味でしょうか?

 スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)、ジェスカ・フープ(Jesca Hoop)、セイント・ヴィンセント(St. Vincent )、そしてクレア・マルダー(Clare Muldaur)と、ストレンジなサウンドのシンガー・ソング・ライターが今凄く面白いと思いますがいかがでしょうか?

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音楽等(やや通向)」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、トラックバックさせていただきました。
内ジャケの写真は、私も笑ってしまいました。

投稿: basonari | 2008年6月 3日 (火) 22時29分

basonariさん、はじめまして。
ジャケット全体もユーモアがあり、演奏も含めて楽しみながらやっている感じがいいですね。
これからも、よろしくお願いします。

投稿: Accounting&Music | 2008年6月 6日 (金) 00時04分

ま、おそらく、今年最高の名盤でしょう。

オリヴィエマンションのセンスなのか、クレアマルダーのセンスなのか
わかりませんが、唄のフレーズがすごくアンディパートリッジに似てる
と感じてます。

投稿: tommy sasuga | 2008年6月19日 (木) 23時16分

tommy sasugaさん、ありがとうございます。
tommy sasugaさんのおかげで、このアルバムのことを知りましたので、感謝しております。

投稿: Accounting&Music | 2008年6月22日 (日) 21時36分

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» Clare & the Reasons / The Movie [馬ッ鹿じゃなかろか]
 先日、ラジオで聴いてすっかりハマってしまったグループ、『Clare the Reasons』。シンガー兼ソングライターのクレア・マルダーと、その旦那さんオリビエ・マンションを中心に、彼らの人脈で構成されているグループのようです。ニューヨークはブルックリンが活動の拠点とのこと。デビューアルバム『The Movie』が2007年に発表されていて、流通はインディーズ。国内盤は現在のところ発売されていないようです。 http://www.myspace.com/claremuldaur ... [続きを読む]

受信: 2008年6月 3日 (火) 22時16分

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