ロバート・パーマー(Robert Palmer)が紹介してくれた音楽No.6。ゲイリー・ニューマン「ザ・プレジャー・プリンシプル(The Pleasure Principle)」より「カーズ(CARS)」(M)
ロバート・パーマー「クルーズ(CLUES)」(1980年)への参加は、当時、相当な驚きを呼んだであろうゲイリー・ニューマンの代表作が、シングル「カーズ(CARS)」(1979年)と同曲が収録されたアルバム「ザ・プレジャー・プリンシプル(The Pleasure Principle)」(1979年)。
「カーズ(CARS)」は全英1位、全米9位、「ザ・プレジャー・プリンシプル(The Pleasure Principle)」は全英1位、全米16位の大ヒットで、当時のゲイリー・ニューマンは飛ぶ鳥を落とす勢い。ロバート・パーマーが紹介してくれたというより、ゲイリー・ニューマンによりロバート・パーマーを知った人も多かったはず。
日本のイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)もそうでしたが、音楽界でテクノロジー、短髪、スーツ、ネクタイ、場合により化粧、が新鮮だったあの時代が蘇ります。
ゲイリー・ニューマンのファンには申し訳ありませんが、シングル「カーズ(CARS)」(YOU TUBE動画)が何と言っても出色の出来です。
シングル「カーズ(CARS)」目当てなら、「カーズ(CARS)」のプレミア・ミックスが1曲目に入った、ゲイリー・ニューマン率いるチューブウェイ・アーミーも含めたベスト盤、ゲイリー・ニューマン/チューブウェイ・アーミー「プレミアム・ヒッツ」でも良いかもしれません。
でも、化粧、スーツ姿のゲイリー・ニューマンが印象的なレトロ・フューチャー感あふれる「ザ・プレジャー・プリンシプル(The Pleasure Principle)」のジャケットには抗しがたい魅力が。
当時は、長髪、ジーンズ、Tシャツのヒッピー・カルチャーがあまりにも世の中に浸透し、短髪、スーツ、ネクタイや逆に新鮮に映ったものです。スペシャルズ「スペシャルズ」(1979年)、エルビス・コステロ「マイ・エイム・イズ・トゥルー」(1977年)、日本では高橋幸宏「音楽殺人」(1980年)、大村憲司「春がいっぱい」(1981年)といったところが当時の気分を表しています。
サウンドは、当時流行った典型的なテクノ・ポップで、トニー・マンスフィールドのニューミュージックの記事でも指摘しましたが、コンピューターをおそらく使っていない人力のシンセサイザー・バンド・ミュージックです。
ムーグ・シンセサイザーのひんやりとした太い響きは、今聴いても本当に気持ち良く普遍的な良さがあると思いますがいかがでしょうか?
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