ロバート・パ-マー(Robert Palmer)を大いに讃えるNo.6。「シークレッツ(SECRETS)」(M)
2007年デジタル・リマスターの9枚組ボックス・セット、ロバート・パーマー「アイランド・イヤーズ(ISLAND YEARS 1974-1985)」(2007年)からの5枚目は、「シークレッツ(SECRETS)」(1979年)。
全曲がロバート・パーマー自身のプロデュースで、録音スタジオは、所属していたアイランド・レーベルのオーナーのクリス・ブラックウェルが1977年にバハマのナッソーに作ったコンパス・ポイント。
プレイ・ボーイ3部作から一転しての、白を基調としたシンプルな美しいデザインのジャケットにも象徴される、当時台頭してきたパンク、ニュー・ウェーヴを意識したソリッドなロックン・ロール・アルバムです。
当時は、セックス・ピストルズ、クラッシュ、ポリス、XTCなどのソリッドなロックン・ロールへの回帰・再構築を志向した、いわゆるニュー・ウェーヴと呼ばれる音楽が猛烈な勢いで台頭してきた時期。
ベテラン勢でも、それに呼応する動きを見せ、例えば、ロバート・パーマーがイギリスを代表するならば、アメリカを代表するブルー・アイド・ソウル・デュオ、ダリル・ホール&ジョン・オーツの大傑作「モダン・ポップ(X-STATIC)」も1979年作(このアルバムは私の「無人島に持って行きたい1枚」でありいずれご紹介する予定)。
そういった中、ロバート・パーマーも敏感に反応してきたのが、「シークレッツ(SECRETS)」。といっても、当時の私は、既に関心が薄れていたAOR系の音を想像し、「シークレッツ(SECRETS)」はリアルタイムでは聴き逃してしまっていたのではありますが・・・。
1曲目の「想い出のサマー・ナイト(Bad Case of Loving You (Doctor, Doctor))」をはじめ、「ジェラス(Jealous)」、「ユー・アー・ワンダフル(Woman You're Wonderful )」など、ソリッドなロックン・ロールが目立ちます。
ところで、今回気が付きましたが、「シークレッツ(SECRETS)」がコンパス・ポイント・スタジオで録音された1979年は、ローリング・ストーンズの「エモーショナル・レスキュー」(1980年)も同スタジオで録音されており、コンパス・ポイント録音元年という年ではないかと思われますが、なんと、加藤和彦「パパ・ヘミング・ウェイ」も1979年のコンパス・ポイント録音です。加藤和彦は、いったいどうやって情報入手したのか興味深いところでありますが。
コンパス・ポイント・スタジオは、WEBを見ると、本当に自然がきれいなところで、ロバート・パーマーは1978年から1987年まで家族で移住しホーム・スタジオとしていたようですが、ロバート・パーマー、ローリング・ストーンズ、加藤和彦といい、世界のシャレ者ミュージシャンたちが競って集まってきた当時は音楽好きにとっては正に天国のようなところだったのではないでしょうか?
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