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ロバート・パーマー(Robert Palmer)が紹介してくれた音楽No.4。アンディ・フレイザー・バンド 「アンディ・フレイザー・バンド」(M)

H200411  以前に、エプソンのCMで、作家島田雅彦が柴咲コウに、「なんと強い眼差し」と言うCMがありましたが、思わずそれを思い出し「お手並み拝見」と言いたくなる、この男の強い眼差し。

 この男は、「ダブル・ファン」収録のロバート・パーマーの初期のヒット曲「愛しき人々(EVERY KINDA PEOPLE)」(1978年)を作曲したアンディ・フレイザー。

 元フリーのベーシストである彼が結成したアンディ・フレイザー・バンドの1stアルバム「アンディ・フレイザー・バンド」(1975年)は、ギターレスのキーボード、ベース、ドラムスのトリオ編成によるユニークなサウンドの中にアンディ・フレイザーのメロディー・メイカーとしての才能が光ります。

 

 ロバート・パーマー「ダブル・ファン」の記事でもご紹介しましたが、アンディ・フレーザーは、15歳でフリーでデビューし、18歳でフリー「オール・ライト・ナウ」(1970年)という全英2位・全米4位のヒット曲をボーカリストのポール・ロジャースと共作した天才ミュージシャン。

 そのアンディ・フレイザーが、1975年に自らがリーダーとなって結成したのがアンディ・フレイザー・バンドで、ギターレスのキーボード、ベース、ドラムスのトリオ編成で、リード・ベースともいうべきベースを中心としたサウンド・スタイルが非常にユニーク。

 XTCのコリン・ムールディングも、強い影響を受けたらしいアンディ・フレイザーのベース・ラインの良さが引き立ちます。

 アンディ・フレイザーのボーカルは、フリーのポール・ロジャース風なのですが、そのファンキーさは、ロバート・パーマーに近いものもあります。

 そして、フリーでも作曲面で中心的な役割を果たしてきたメロディー・メイカーとしての才能が、シンプルな楽器編成ゆえに光ります。

 アンディ・フレイザー・バンドは商業的には失敗し、すぐに同じ年にアンディ・フレイザーのソロ・アルバムとして、「イン・ユア・アイズ」(1975年)を発表するものの、その後は沈黙の期間が長くなり、1984年と2005年に思い出したかのようにソロ・アルバムをポツリ・ポツリと発表し現在に至っており、その若き日の天才ミュージシャン振りからするとちょっと寂しい感じがいたします。

 ロバート・パーマーがアンディ・フレイザーに依頼した曲は、「ダブル・ファン」(1978年)の「愛しき人々(EVERY KINDA PEOPLE)」、「シークレッツ」(1979年)の「ミーン・オールド・ワールド(MEAN OLD WORLD)」で、ソング・ライターとしてのアンディ・フレイザーの才能に目をつけたのはさすがロバート・パーマーといえるのではないでしょうか?

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