本年最高の1曲。電気グルーヴ「モノノケダンス」
そのプロフェッショナルなテクノ・サウンドには常に一目置いてきたものの、石野卓球もそうですが特にピエール瀧のアクの強いブラック・ジョークにどうしても一歩ひいてしまうことが多かった電気グルーヴ。
「モノノケダンス」は、キックのぶっ太さ、絶妙なタイミングなハンド・クラップ、考え抜かれたキーボードのオブリガード、ぴったりとはまった石野卓球のヴォーカル、余韻が絶妙な歌詞と完璧な仕上がりです。
Perfume(パフューム)「Complete Best」の記事で、3大日本の太い音の1人と讃えた中田ヤスタカですが、石野卓球の存在をすっかり忘れていました。最近、石野卓球は、木村カエラ「Jasper」をプロデュースしたりもしましたが、中田ヤスタカ何するものぞ、日本のテクノの第一人者はオレだと言わんばかりの石野卓球の気迫を感じます。
ただし、今回の「モノノケダンス」でも、カップリングの、同じく水木しげる原作の深夜アニメ「墓場鬼太郎」の挿入歌で、トランプ重井ことピエール瀧の歌う「有楽町で溶けましょう」は、私はちょっとついて行けない感じです。
一部新曲が試聴できる「でんきグルーヴオフィシャルホームページ」によれば、「J-POP」には「有楽町で溶けましょう」は入っていないようですが、「ビタミン」(1993年)のような、ブラック・ジョークの少ない、テクノ・サウンドに浸れるアルバムにしてもらいたいところです。
ところで、石野卓球とピエール瀧を描いた、水木しげる(86歳)による素晴らしいジャケットにはただただ感動です。世界を席巻する村上隆の描いたカニエ・ウェスト「グラデュエーション」のジャケットにひけをとらない出来栄えです。
最近の子供向けアニメのゲゲゲの鬼太郎のキャラクター・デザインに、それはちょっとないだろうという違和感を持つ我々昭和世代としては、溜飲が下がる思いがいたします。
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