ウィルコ・ジョンソンのモノラル録音、指引きの驚異のマンシンガン・ギター。ドクター・フィールグッド「ダウン・バイ・ザ・ジェティ」
パール兄弟「未来はパール」で触れさていただいたウィルコ・ジョンソン在籍時のドクター・フィールグッドの代表作が「ダウン・バイ・ザ・ジェティ」(1975年)です。
2006年に再発されたドクター・フィールグッド「ダウン・バイ・ザ・ジェティ」ですが、ウィルコ・ジョンソンのモノラル録音、指引きの驚異のマンシンガン・ギターは今聞いても新鮮です。
2006年再発盤の大鷹俊一氏の解説によると、スタジオライヴで全員一緒にプレーしたものを録りたいというメンバーの要望により、ライヴの感覚を最大限に生かすために行われたミックスが結局モノラルになったとのことです。発売された1975年においては、既にステレオ・マルチ・トラック・レコーディングが定着しており、モノラル録音は異例なことだったようです。
このモノラル録音が、ウィルコ・ジョンソンの空間を切り裂くような驚異のマンシンガン・ギターにさらなる迫力を与えています。
お恥ずかしながら、今回、ウィキペディアを見て知ったのですが、ウィルコ・ジョンソンはピックを使わずに指でギターを弾くようです。ピックを使わなかった理由については、左利きのためピックを上手く扱えず、素手で弾くようになったと本人は語っているそうですが・・・。
指引きというと、ジョー・パスのようなジャズ・ギタリストのまろやかな音を想像してしまいますが、こんなに鋭いギター・カッティングとなると、ウィルコ・ジョンソンはいったいどうやってギターを弾くのでしょうか?
なお、ドクター・フィールグッド「ダウン・バイ・ザ・ジェティ」は、2006年に紙ジャケのオリジナル・マスター盤とコレクター・エディションのリマスタリング盤が再発されています。私は、紙ジャケのオリジナル・マスター盤しか聞いていませんが、Amazonのカスタマー・レビューを見ると、ウィルコ・ジョンソンのギターの迫力はオリジナル・マスター盤の方が楽しめるようです。
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