ロバート・パ-マー(Robert Palmer)を大いに讃えるNo.2。クール&ワイルドなニューオリンズ・ファンクの傑作。「スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー(Sneakin' Sally Through the Alley)」
2007年デジタル・リマスターの9枚組ボックス・セット、ロバート・パーマー「アイランド・イヤーズ(ISLAND YEARS 1974-1985)」(2007年)からの1枚目は、ソロ・デビュー作の「スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー(Sneakin' Sally Through the Alley)」(1974年)。
なぜかミュージシャン・クレジットがない「スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー」ですが、バック・ミュージシャンとしてローウェル・ジョージ率いるリトル・フィートのメンバーが中心となって制作されたことで有名。
クール&ワイルドなニューオーリンズ・ファンクの傑作です。
1970年代中頃、アラン・トゥーサンやミーターズのニューオーリンズ・ファンクをいち早く取り入れた、ロサンゼルスのロック・バンド、リトル・フィートは、ミュージシャンズ・ミュージシャンとして、世界中の注目を集めました。
日本からも、鈴木茂「BAND WAGON」(1975年)、矢野顕子「Japanese Girl」(1976年)といった当時の先鋭的なミュージシャンが、リトル・フィートのメンバーとレコーディングを行いました。
しかし、金澤寿和氏の「アイランド・イヤーズ(ISLAND YEARS 1974-1985)」のライナー・ノーツで指摘がありますが、1973年から1974年頃の時点では、日本でもアルバムが未発売であったリトル・フィートが本格的に相まみえた海外からのミュージシャンはロバート・パーマーが初めてであったとのことです(金澤寿和氏は、はっぴいえんどの曲「さよならアメリカ、さよならニッポン」(1973年)のセッションはヴァン・ダイク・パークス繋がりの偶発的なセッションだったと指摘しています)。
アイランド時代の後のアルバムでも明らかになって行く、ロバート・パーマーの先物買い振りはデビュー作から顕著だったわけです。
ところで、ニューオーリンズ・ファンクというと、アラン・トゥーサンやミーターズの「本物」は、そのちょっと牧歌的でルーズな部分が今一つのめりこめず、リトル・フィートでもちょっとレイド・バックしすぎかなという私にとって、ロバート・パーマー「スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー」は、ドンズバという感じです。
ロバート・パーマー初体験がなにしろ「メイビー・イッツ・ライヴ(MAYBE IT'S LIVE)」(1982年)でしたので、「スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー」を聴いたのも1982年頃なのですが、クール&ワイルドな緊張感のあるシンコペーション・ミュージックは、ニューオーリンズ・ファンクの認識を変えさせてくれました。
その違いは、「スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー」のリー・ドーシーのオリジナル・バージョン、「セイリン・シューズ」のリトル・フィートのオリジナル・バージョンと、ロバート・パーマーのものを聴き比べてみるとよくわかると思います。好みは分かれるかもしれませんが?
ロバート・パーマーが1974年にいち早く喰いついたニューオーリンズ・ファンクのカッコ良さ、今でも十分に色褪せません。
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