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鈴木慶一のソング・ライター(作詞家)としてのセンス。高橋幸宏「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」

H200302  「ヘイト船長とラヴ航海士」の本ブログ記事で指摘した、鈴木慶一の「ソング・ライター(作詞家)としての聴き手をさりげなく刺激する鋭い言葉の選択のセンス」。

 それを味わうのにお勧めしたいのが、高橋幸宏がMTVアンプラグドの影響を受け作成した、アコースティックサウンドのセルフ・カバー集「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」(1995年)。

 鈴木慶一は、「EGO」(1988年)収録の「Left Bank」以降、高橋幸宏のソロに多くの詩を提供していますが、その繊細な味わいは、高橋幸宏が歌うとより引き立ちます。

 

 高橋幸宏「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」には、「1%の関係」、「LEFT BANK」、「4:30amのイエティ」、さらにTHE BEATNIKS(高橋幸宏と鈴木慶一のユニット)名義の「ちょっとツラインダ」の4曲の鈴木慶一が作詩に関与した曲が収録されています。

 「続・ムーンライダーズのイイ仕事!東芝EMI編」に収録された「1%の関係」(「Broadcast From Heaven」(1990年)バージョン)のライナー・ノーツで、小川真一氏が次のように評しています。

 鈴木慶一は、高橋幸宏のソロ・アルバムに多くの歌詞を提供しているが、まるで自身の姿を投影したような作品が数多くあるのが興味深い。それは男の女々しさであったり、不甲斐無いまでの優しさであったり、この”駄目な僕”ぶりが幸宏のキャラクターと実によく似合っているのだ。

 ”駄目な僕”ぶりと言われてしまうと身も蓋もないのですが、鈴木慶一の作詞の心のひだに染み入る繊細な味わい深さが、繊細なロマンチストである高橋幸宏のキャラクターにマッチするのは事実だと思います。

 また、THE BEATNIKS「EXITENTIALIST A GO GO」(1987年)の制作時にできた曲だがなぜか未収録だったのを、高橋幸宏が自身のソロ「EGO」(1988年)に収録した「LEFT BANK」は、この世の中で一番好きな曲といってもいいぐらい、私が好きな曲です。

 繊細でありながら、過去・現在・未来が交錯するスケールの大きなイメージの歌詞は、ムーン・ライダーズ「ANIMAL INDEX」(1985年)収録の「歩いて、車で、スプートニクで」、THE BEATNIKS「EXITENTIALIST A GO GO」(1987年)収録の「COMMON MAN」にも通じる、鈴木慶一ならではの世界です。

 「LEFT BANK」については、鈴木慶一のソロ「SUZUKI白書」(1991年)の鈴木慶一が歌うバージョンもありますが、小林武史のキーボードが印象的な「EGO」か、曲の良さが浮き彫りになる「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」の、高橋幸宏が歌うバージョンの方が出来が良いと思います。

 ところで、高橋幸宏は、日本最高のドラマーの一人であるとともに、メロディ・メイカーとしても本当に素晴らしい才能を持っていると思います。

 YMO以降の独特な歌い方に抵抗感がある方も多いかと思われますが、かなり自然な歌い方に戻った「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」は、独特な歌い方になる前の「サラヴァ!(Saravah! )」(1978年)と並ぶ、彼の最高傑作だと私は思います。

 

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