すごい人が登場。イギリスの若きキャロル・キング。アデル「19」
以前に取り上げたエイミー・ワインハウスが1983年生まれの24歳なら、「19」でアルバム・デビューを果たしたアデルはタイトル通りの19歳。
音楽評論家渡辺亨氏がミュージック・マガジン3月号で、キャロル・キング風と指摘していましたが、哀愁を帯びたソングライティングと歌い方は、まさにイギリスの若きキャロル・キング。
これはすごい人が登場したという印象です。
伊藤なつみ氏のライナー・ノーツによると、アデルは、エタ・ジェイムズ、エラ・フィツジェラルド、ロバータ・フラック、ジル・スコットなどのR&Bやジャズ・シンガーの影響を受けているらしいですが、1曲目「デイドリーマー」など、キャロル・キング的な哀愁を帯びたフォーキーなナンバーも多く、そこが魅力的です。
ほとんどの曲を、アデルが作詞・作曲しているようですが、14歳から曲作りを始めて、1曲書き終えても、ひとことでも気に入らない言葉が入っていたら容赦なくボツにしてきたという程、歌詞にこだわりを持っているらしく、恐るべき19歳です。
ボーナス・トラックを除く唯一のカヴァー曲として、ボブ・ディラン「タイム・アウト・オブ・マインド」(1997年)から「メイク・フィール・マイ・ラヴ」(2007年のベスト盤「DYLAN」にも収録)を選ぶなど趣味も渋すぎます。
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