「わかりやすくて深い」。株式会社オフィスオーガスタ代表取締役社長森川欣信氏
キティ・グループで忌野清志郎率いるRCサクセションのディレクターだった森川欣信氏は、杏子、山崎まさよし、スガシカオ、元ちとせ、スキマスイッチといった擁するアーティストからわかるように言葉を大切にします。そして、自分の事務所から発信する音楽の判断基準について、以下のとおり語っています。
すべての素晴らしい芸術は、わかりやすくて深い。清志郎の作品に触れて、僕もわかりやすくて深い音楽をつくりたいと思った。それは同時に、僕が最初に好きになった音楽、ビートルズにも共通する魅力です。わかりやすくて深いっていうのはものすごいこと。たとえば、ビートルズの『イン・マイ・ライフ』。あの曲は、かつての恋人や友達、誰をも懐かしく思い出す。彼等への愛が永遠であることに変わりはない。だけど、この人生で誰よりも深く、かけがえもなく愛するのは君だ、って歌う。ただそれだけ。実にシンプルだけど、真実だし、人を愛する心の本質だよね。
森川欣信氏は、「わかりやすくて深い」音楽を発信するため、自らアーティストと徹底的に向き合い、歌詞もアーティストが書いても書いても納得が行くまで何度でも書き直しをさせるそうです。「わかりやすくて深い」音楽は、偶然の産物ではなく、そのような妥協を許さないプロフェッショナリズムに支えられているのです。
森川欣信氏の発信する音楽の判断基準「わかりやすくて深い」は、音楽以外のビジネスでも、売れる商品の判断基準として大いに参考になります。
私も、自らの会計事務所の手供するサービスの基準として「すっきりらくらく安心」というやや類似するキーワードを掲げているのですが、言うは易く行うは難しといったところです。例えば、ブログの記事もそうですが、「わかりやすくて深い」ものというのは相当に時間と労力をかけないと生まれてこないというのを痛感しております。
私も森川欣信氏に負けない情熱をもって、「わかりやすくて深い」仕事を生み出して行ければと思います。
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