祝、グラミー賞、イギリスの若き青江三奈。エイミー・ワインハウス「バック・トゥ・ブラック」
2月10日の第50回グラミー賞で、最優秀新人賞、最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞など主要4部門中3部門を含む5冠を獲得したエイミー・ワインハウスの「バック・トゥ・ブラック」。
前回のマリ・ウィルソンと同じく、ビーハイブ・ヘアで60年代音楽好きのエイミー・ワインハウスですが、なぜだかこちらはルックス、サウンドともに、「伊勢佐木町ブルース」の故青江三奈のような昭和歌謡臭が漂ってしまうのが何ともユニーク。昭和育ちのおじさんの私も思わず惹き付けられます。
伊藤なつみ氏のライナーノーツによると、「私はロマンティックでドラマテックなラヴ・ソングが大好き。そういった世界に憧れながら歌ってきたの。気がついたら60年代の音楽ばかり聴いていたのよ。」と語り、「ビー・マイ・ベイビー」のザ・ロネッツファンのドリーミー・ガールだったエイミー・ワインハウス。
ところが、「バック・トゥ・ブラック」の帯に書かれているとおり、「10代から『酒と男』、15歳で放校処分、体にはピアスとタトゥー」で、最近も飲酒・薬物のリハビリ施設に入所したり、マリワナ所持と密輸疑惑で逮捕されたりと、「お騒がせ歌手」、「激女」、「ワルかっこいい」とマスコミに紹介されるように私生活は荒れ放題のようです。
入国拒否で授賞式に参加できなかったグラミー賞での最優秀楽曲賞受賞曲「リハブ」も、自らのアルコール依存症のリハビリ体験を題材にした曲ですが、そのような破天荒な私生活が独特の昭和歌謡臭を生み出すのでしょうか。
サウンド的には、UKブラックらしく、1979年のスペシャルズのカヴァーも有名なトゥーツ&メイタルズの「モンキー・マン」をカヴァーするなど、レゲエのミクスチャーも特筆すべき点でしょう。
「バック・トゥ・ブラック」が世界中でなんと300万枚ものセールスになっているらしいエイミー・ワインハウス、「伝説のミュージャン」にならないように多少は自重をし、良い音楽を生み続けてもらいたいものです。
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