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謎の男S-KENの幻の名盤が初CD化。エスケン「ジャングル・ダ」

H200120 本名田中唯士、元いすゞ自動車システム・エンジニア、ヤマハのライト・ミュージックの元編集者、細野晴臣にマーティン・ディニーの音源を仲介した男、日本初のパンク・ムーヴメント「東京ロッカーズ」の中心人物、当時ワールド・ミュージック的視野が先進的だったエスケン&ホット・ボンボンズのリーダー、ライブイベント「TOKYO SOY SOURCE」のオーガナイザー、神出鬼没な謎の男S-KENの幻の名盤「ジャングル・ダ」(1985年)が昨年10月にデジタルリマスタリング・紙ジャケにより初CD化されました。ジャケットのイメージは企画ものみたいですが、これはカッコいいですよ。

 私のサークル後輩MYB氏のUwatzlla!でもいち早く紹介されている「ジャングル・ダ」(1985年)ですが、私は買いそびれていて今回聞くのが初めてです。

 エスケン&ホット・ボンボンズについては、今回同時にデジタルリマスタリングにより紙ジャケ・再発された「パープービー」(1987年)、「千の眼」(1988年)、「セブン・エネミーズ」(1990年)は愛聴していました。しかし、MYB氏も指摘の「企画モノっぽい遊び感覚というか、B級でキッチュなムードが漂う」という印象が発売時は気になり購入を見送ったら、アナログからCDへの端境期だったこともあり、アナログが確か割とすぐに廃番となり入手が困難となり、買いそびれたまま今日に至っていました。

 そんなわけで、今回初めて聞くわけですが、1曲目から、窪田晴男のギター、佐野篤のフレットレスベース、小田原豊のドラムが飛ばしまくり、全編リズムのキレがカッコいいです。特に小田原豊は、私がコンテストで出会った時から2年ぐらいしか経っていないはずですが、そのポリスのスチュワート・コープランドを彷彿とさせるアタックの強い前のめりのビートにより、当時日本一カッコいいドラマーだったといっても過言はないでしょう。

 なお、今回の再発にあたっては、文化デリックの川勝正幸氏による「アーカイヴ・ペーパー」なる解説・インタビュー・年表が一体となった解説が入っているのもうれしい限りです。ただし、S-KENのオフィシャルサイトでも、ほぼ同じ内容を読むことができます。

 川勝正幸氏も、インタビューの中で「若い人たちが初めてこのアルバムを聴くと、クレイジーケンバンドの先輩だ!と感じる楽曲が少なくないのではないか」と指摘していますが、昭和歌謡的な濃いメロディーに多様な音楽をミックスさせてゆく手法はクレイジーケンバンドの原型とともいうべきものを感じます。クレイジーケンバンドがお好きな方には特にお勧めしたいと思います。

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音楽等(やや通向)」カテゴリの記事

コメント

ネット世界の辺境にある私のサイトなぞを紹介していただき恐縮です。

ブログ、拝見してはいるのですが、なかなかもって私の守備範囲では手出ししかねるお題が多く、コメントしあぐねておりました。

1984年の大晦日、菅井さんともご一緒で、今はなき渋谷live-innにてPINKやらはにわちゃんやらを観ました。live-innの後、菅井さんは離脱されましたが、私どもは歌舞伎町のシアターアップルでのS-ken主催オールナイトイベントに流れまして。

メジャーデビュー前の米米クラブや講談社社員時代のいとうせいこうなどが出ていて、明け方、大トリに登場したのが「ジャングル・ダ」時の編成のホットボンボンズでした。おそらくライブは最初期で、窪田晴男はいなかったっけ? 「東京ロッカーズのS-kenがこんな風になったか」と驚いたものの、演奏はこなれておらず正直ピンときませんでした。それが、その年に出た「ジャングル・ダ」でかっこよさにもう一度驚いた、というのを思い出します。

投稿: MYB | 2008年1月21日 (月) 01時47分

MYBさん

 コメントありがとうございます。
 1984年の大晦日かどうか残念ながら記憶にないのですが、渋谷live-innでちわきまゆみゲストのPINKやくじらやカーネーションを見た記憶は残っておりますがその時でしょうか?
 米米クラブも昭和歌謡へのオマージュのようなことをやっていましたが、もしかするとS-kenの影響が多少あったのかもしれませんね。
 そういえば、パール兄弟の作品7タイトルが、2月27日に紙ジャケ再発ですね。

投稿: Accounting&Music | 2008年1月21日 (月) 22時40分

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