すべての若き野郎ども。和久井光司&セルロイド・ヒーローズ「愛と性のクーデター」、モット・ザ・フープル「黄金の軌跡(モット・ザ・フープル物語)」
実は、和久井光司については、1983年のインディーズのスクリーンの頃から注目していました。当時は、「カメラ=万年筆」の頃のムーン・ライダーズやXTCを意識していたように記憶しております。
アナログ盤のシングルの名曲「ライフ・ゴーズ・オン」(直枝政広「宇宙の柳、魂の下着」でも小さく紹介されていたのを見逃しませんでした)。
アナログ盤のシングル2枚組「The beginneres guide to SCREEN」。
ライブも1983年頃に見たことがあります。その時印象に残ったのが、テレキャスターで実に良い音を出していたギターの宮崎裕二で、セルロイド・ヒーローズでも和久井光司の右腕として健在です。
その宮崎裕二の泣きのギターもいい味出している「すべての若き野郎ども」ですが、和久井光司の日本語詞が最高です。本家モット・ザ・フープルのものとはほとんど別物の、自らも含めた中年への若さをいつまでもわすれるなという応援歌のような内容が心にしみます。
本家モット・ザ・フープルも、2003年のソニー・ミュージックUKのリマスター盤を基にした紙ジャケシリーズが2006年に日本でも発売されており、今ならまだ入手が可能なようです。
作者のデビット・ボウイが後で自分の曲にしなかったことを後悔したぐらいの名曲「すべての若き野郎ども」は、1972年のアルバム「すべての若き野郎ども」に収録されています。売れないため解散しようとしていたモット・ザ・フープルをデビット・ボウイが引き止め、自らプロデュースを買って出るとともに提供した曲であるという逸話はあまりにも有名です。
クイーンはモット・ザ・フープルの前座を務めたことがあるぐらい彼らの影響を受けているようですが、この曲のミック・ラルフスが弾くドラマティックなギターは正にクイーンの原型です。
モット・ザ・フープルのCBS時代はどのアルバムもジャケット美しいです。次作「革命」(1973年)です。
このアルバムを最後にギターのミック・ラルフスは脱退し、バッド・カンパニーをポール・ロジャースらと結成。
和久井光司版「すべての若き野郎ども」には、元モット・ザ・フープルのモーガン・フィッシャーが参加していますが、実は彼は「ロックン・ロール黄金時代」からの参加で、モット版「すべての若き野郎ども」には参加していません。
でも、一番の私のおすすめは冒頭の写真のベスト盤「黄金の軌跡(モット・ザ・フープル物語)」です。日本でいえば、サディスティツク・ミカ・バンドに通じる、グラム・ロックの派手さが楽しめるナンバーが詰まっています。ベスト盤にしては、ジャケットも美しく今なら紙ジャケも残っているようです。
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