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赤盤、青盤、そして白盤。鈴木惣一朗プロデュース「りんごの子守唄」シリーズ。

H200104_7H200104_10H200104_12  鈴木惣一朗の見事なプロデュースが冴えるりんごの子守唄シリーズですが、赤盤、青盤に続き白盤が昨年11月に発売となりました。

 

 このシリーズ、私の事務所の残業時のヘビー・ローテーションであり、ビジネスマン系リスナーのマスト・アイテムとして自信を持ってお勧めいたします。本家ビートルズの赤盤と青盤よりも重宝するかもしれません。        

 ララバイ(子守唄)アレンジによるビートルズ・カバー集ですが、2005年の女性ボーカリストによる「Apple of her eye」(赤盤)、2006年の男性ボーカリストによる「Apple of his eye」(青盤)を受けて、2007年はビートルズ・メンバーのソロ活動後のカバー集で男女混声デュエットによる「Apple of Our eye」(白盤)と来ました。

 この心憎いばかりの洒落っ気あふれる企画は、このインタビューを読む限りどうやらプロデューサーのワールド・スタンダードの鈴木惣一朗によるもののようです。

 もともとのアイディア自体は、「元ジェリーフィッシュのジェイソン・フォークナーが出した『BEDTIMES WITH THE BEATLES』というビートルズ・カヴァー集」に影響を受けたようです。しかし、「楚々として中身が濃い人っていう、ひとつのトーンというか響きがある人達」として彼が選んだ、アン・サリー 、イノトモ 、中納良恵(エゴ・ラッピン) 、畠山美由紀、原田郁子(クラムボン) 、湯川潮音、青柳拓次、キセル、サイゲンジ、曽我部恵一、ハナレグミ、細野晴臣他の人選、癒し感あふれる音像のミキシング、100%ORANGEの素晴らしいジャケットなど、彼の味わい深いプロデュース・センスが光っています。

 ところで、私の好みを言わせてもらうと、アルバム全体では赤盤>青盤>白盤で、特に好きな曲は、「Goodnight」「Yesterday」アン・サリー、「Love」アン・サリー+細野晴臣、「Julia」イノトモ、「Here Comes The Sun」畠山美由紀といったところです。

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