日本発。奇跡の40年目の2ndアルバム。ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ「フル・サークル」
彼らは、1968年に「ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ」という1stアルバムを発表しましたが思うようなヒットに恵まれずすぐに活動を停止してしまいました。「細野(晴臣)さんが初めて僕の家に来た時に、これをちゃんと一番前に立てかけておいて、細野さんに『おっ、ロジャー・ニコルス!』と言わせたという(笑)。」(小西康陽談。POP・IND'S vol.7 1991年)という逸話(1985年ぐらいの話でしょうか)があるぐらいに、一時は忘れかけられた、音源の入手が難しい知る人ぞ知るユニットでした。
ところが、1stアルバムが1987年に世界に先駆けて日本で初CD化されると、1990年頃にはフリッパーズ・ギターなどのいわゆる渋谷系アーティストにより紹介され、広く音楽ファンに知られる存在となり、1994年にはロジャー・ニコルズ名義の日本企画の新作アルバムまで発表されました。
上記のような経緯から、今回の40年ぶりの新作の企画も、多くのCDの企画・監修を手掛ける、本作の解説の執筆者でもある濱田高志氏に持ち込まれたようです。日本のCDの再発は世界的にも評価が高いらしく、一種の「おたくカルチャー」とも言うべきものであり日本人として素直に誇りを持って良いものではないでしょうか。
ロジャー・ニコルスはその他のメンバーであるマクレオド兄妹の2人と25年ぶりに再会したそうですが、このハーモニーの美しさと衰えを感じさせない声の若々しさはまさに奇跡と言わざるを得ません。また、癒し系というかオーガニック系というか(ジャケットもいいですね)、残業時のBGMとしてピッタリですので、私のようなビジネスマン系リスナーの方にもお勧めです。
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